第8話 素材集め

前回のあらすじ

オーラスと一緒に冒険することになった俺は、攻撃のマントのクラスアップ素材の一つ、赤のカケラを手に入れるため、洞窟に来ていた。

しかし、俺達は途中スライム達に出会い、後一体のところで倒れたスライムが残ったスライムに入り、なぜか大きなスライムと戦うことになった。

そのスライムのレベルは高かったけど、俺はなんとかスライムを倒すことが出来た。

前回のあらすじ終わり。


あらすじの通り、俺はスライムを倒すと、オーラスと共に洞窟の奥へと進んでいた。

やっぱり奥に進むほど、光が届かなくなり、どんどん暗くなってくる。


「オーラス、俺はもう何も見えないよ」


「海也、こういう時のために暗視スキルは持っておいた方が良いぞ。でもまあ、暗くて何も見えないんだったらこれを使うか」


オーラスはそう言って、バッグの中から普通の球体を出した。

でも、この状況で球体を出すならどんなものか大体予想出来る。

でも、その時は本当に暗くてオーラスが出したものが何だったか分からなかった。


ピカッ!


オーラスが出したのは光源だった。

光源が光るといい感じで洞窟が明るくなった。


「おおっ!」

その時俺は、急に明るくなったのでびっくりした。

「な、何なんだその秘密道具は!」


と俺は続けて言う。

思わず「秘密道具」と言ってしまった。

そしてオーラスは問いに答える。


「マジックライトという道具さ。洞窟とか、後、水中とかに使うらしい。

ギルドに売ってたやつなんだけどどう、ちゃんと見えるか?」


「ああ、見える」


明る過ぎていないし、暗過ぎてもいない。丁度って感じだ。


「良し、じゃあ先に進もう」


そうオーラスが言うと、俺達は先に進んだ。


三十分後……


俺達はようやく赤のカケラをドロップするレッドウルフを見つけた。


「なあ、あれがレッドウルフじゃねえのか?」

俺がそう言うと、オーラスがレッドウルフの方を見て目を細める。

そしてオーラスが

「そうだな、じゃあ早速倒しに行くか」

と言った刹那、俺はレッドウルフに全速力で向かい、ナイフでレッドウルフの首を斬る。

所要時間は二秒。

俺は一撃でレッドウルフを倒した。


「はっ、速っ」


オーラスがそんなことを小声で口にする。

俺の武器は素早さだと俺はこの時初めて知った。

そして俺はドロップした赤いカケラを手にする。


「綺麗だな」


俺は小声でこんなことを呟いた。

その赤いカケラはもう宝石だ。

いい感じに光源の光が透けていて、そして……んーもうとにかく綺麗だった。


それほど綺麗なカケラを、俺はバッグにしまい、その後、残りの四つのカケラも、レッドウルフを狩って手に入れた。


正直、探すのに時間がかかって結構疲れた。

でも今はまだおやつの時間くらいの時刻だったと思う。

その後、誰かが俺にこんなことを言ってきた。


「この洞窟のボスに挑むきはないか」


その声を聞いた時、俺はすぐにくるっと後ろを振り向く。

しかし、誰も居なかった。

んーあの声はオーラスではなかった。

女の声だったし。

でもどこかで聞いたことがあった声だった。

俺は頭の中の記憶を一生懸命に辿る。

そして、


あっ!


俺はあの声の主が誰なのか分かった。



経験石を金に交換する道中に耳元で話しかけられたけど一瞬で消えてあの女の人!?


うん、間違いない。


そうだと思う。


ボス戦か。


一度はやってみたかったんだよなー。

ボスって何レベルくらいなのだろう?

50レベルくらいかな?

俺は今レベルアップして18レベル。

この洞窟探検で一気に7レベル上がったのだ。

と言うことはレベル差は32レベル。

どうだろう。勝てるのかな。

いや、普通は勝てないのだろう。

でも、一か八かでやってみたい。

俺は悩みに悩んでついに結論を下す。


そして俺は歩き疲れたオーラスに結論を言う。


「なあ、オーラス」


「ん?何だ?」


俺は大きく息を吸い、言った。


「この洞窟のボスに挑もう!」


と。



◆◆◆



ギルドにて


ギルドにある人が入ってきた。

カラン♪

「ようこそ、ギルドへ」

そうギルドの人達はいつも通り歓迎する。

そして、そのうちの一人、アレンが、

「あれ?もしかしてあなた」


「召喚者ですか?」


とアレンは言った。


その時、近くには人殺しの剣の勇者がいた。

何故いたのかは知らないが。

剣の勇者はある人の方に耳を傾けた。

剣の勇者はと思ったのだろう。


そしてアレンの問いに、ある人は、


「はい」


と答えた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る