第2話レベル上げ
さあ、早速冒険者になったから戦わないとな、と思い、俺は近くの草原でレベル上げをすることにした。
「とりゃーー。」
スライムを倒すと経験値が上がった。てってれー、海也はスライムを倒した。
今は手足がビヨーーンと伸びるだけしかできないけど、レベルを上げればまた違った技を習得できるとアレンが言っていた。
ちなみにさっきのはキックだ。
数時間後
俺はレベル4まで上がった。
だけど特に技が増えたわけではなかった。
あと、知性と幸運度は上がらなかった。当たり前だけど。
「まあ、今日はもう遅いし宿で休むか。」
そう呟くと俺は大変なことを思い出す。
「俺、所持金0じゃね。」
そう、金がない。
「金なんてどこで手に入るんだ。今はスライムから出た経験石(緑色でピカピカの宝石)しかないんだけどな。
あっ、確かギルドに『経験石交換所』とかあった気がするな。よし、一旦ギルドの交換所に行こっか。」
そういうことなので俺はギルドに戻った。
ギルドに戻ると食堂で冒険者達が宴会
をしていた。
俺はその様子をじっと見ていると、ある体が大きくごつい冒険者が俺に話しかけた。
「よお、お前見かけない顔だけどもしかして新入りか?」
「そ、そうです。なんだかここに召喚されて勇者になって、まだ慣れなくて…」
「おお、なんだ、まだ召喚者がいたのかよ。まあ、最初のうちはまだ慣れないだろうけど、しっかり強くなれるから気にすんなよ、お前。」
そしてその冒険者は騒がしい方に戻っていった。
なんだか元気づけられた気分。
それにしても俺が召喚者だということを知っても驚かなかったな。
俺はてっきり…
「え、えええぇぇぇえ!!!!!!
しょ、召喚者!!え、まだこんなところに召喚者が……あ、あのー……
さ、サインください!!」
なんて言うと思ってペンも用意してしまったよ。
いや、俺はギルドに何しにきたんだっけ………、あっそうだ、経験石を金に交換するんだった。
すっかり忘れていた。
俺は交換所に………行かなかった。
誰かに声をかけられた。
「あんた、なかなか見どころありそうですな。」
そう耳元でささやかれた時、俺はぱっと後ろを見たが誰もいない。
「今のはいったい…………」
そんな不思議なこともあったけど、
今度こそ交換所に行ったけど…………
プロフィールカードをなくした。
あれが無ければ金に交換することが出来ないのだ。
スススススス……
俺は足音がする方に手を伸ばした。
すると手になにか捕まえた。
その手の中には小さな女の子がいて、俺の手は女の子の手を掴んでいた。
女の子の手には俺のプロフィールカードおぉがあったので、無理矢理だったがカードを取り返した。
女の子は泣いていたけど気にしない気にしない。
さあ今度こそ交換所で金をGET………できなかった。
普通に壊れていた。
結局、隣の交換所を使って金をGETした。
俺の所持金は150Kだった。"K"は
「ケア」と言うらしい。
その後はギルドで夕食を済まし、宿を借りてすぐに寝た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます