12. おっさん、もふもふフィーバー
お風呂から上がり、風邪をひかないようしっかり拭いてやった後に服を着せる。
幸い子供用の下着は男も女も変わらんみたい。ドライヤーが無いのが残念。
そうだ、ベヒモス倒したんだからレベル上がってんじゃね?
「ステータスオープン!」
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名前:ジュウジョウ オサム
年齢:40
レベル:1→27
種族:人族
職業:無職
(称号:異世界人 ロリリーダー←NEW)
HP:1000/1000→3600/3600
MP:0/0
力:100→360
スタミナ:100→360
素早さ:100→360
魔力:0
スキル
・言語理解 ・鑑定 (・インベントリ )
(・ステータス偽装 )
(ギフト
・ネットショッピング )
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※( )内はステータス偽装の為、他人には見えません
・・ロリリーダーってなんだよ!?この称号、進化すんの?誰得だよ!ロリちゃうし!!
(・・まあいい。それより一気にレベル上がったなー!ステータスの上がり幅がすげー単純だけど)
相変わらず比較対象が無いので、このステータスが高いのか低いのか分からんが。
(あ・・シラユキのステータス見てみればいいんじゃね?)
「シラユキー、ステータス見せてくれるー?」
「う?」
こてんっと首を傾げるシラユキさん。
「ステータスオープンって言ってみて?」
「すてーたしゅおーぷ!」
まかせろ!と言わんばかりにキリッとした表情のシラユキさん。
「・・何も出ないな?」
きょとんとするシラユキさん。
(・・そうだ!鑑定スキルで見れるんじゃね?)
「鑑定!」
シラユキさんにむけて鑑定を発動。
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名前:シラユキ
年齢:5
レベル:2
種族:銀狼族
職業:奴隷
HP:93/93
MP:33/33
力:8
スタミナ:9
素早さ:11
魔力:3
スキル
・獣化
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・・・ほう。
(うーん、俺のステと比べるとだいぶ低いような気がするけど・・まだ子供だし、おかしくは無いのか?あまり 数値はあてにならないのかも。経験や知識なんて目に見えないしな。)
ところで獣化ってなんぞ?
「・・獣化って何かわかる?」
するとシラユキさんは胸の前でちっちゃなおててを握り締め、全身に力をこめる。
はぁぁぁー・・みたいな感じ。え、スーパーサ○ヤ人にでもなるのん?
全身から毛が伸び、じょじょに体が縮んでいく。
「おおー!」
気がつくとそこには銀色のもふもふした子犬がいた。
キュゥゥゥゥゥゥゥン!!
乙女のように胸を高鳴らせるおっさん。
(やべぇ・・可愛すぎて心臓止まりかけた・・)
ドヤ顔でしっぽを振りながらこっちを見る子犬(銀狼族なので正しくはたぶんオオカミ)。
「だいしゅきぃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
タガがはずれるおっさん。
銀色のかたまりを抱き上げ思う存分モフるおっさん。
もふもふフィーバー。おっさんフィーバー。ごめん、ちょっと何言ってるか分かんない。
この時おっさんは心から幸せを噛み締めていた。
(異世界にきてよかったー!!)
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