第5話 おまけ~ボードゲーム紹介
タイトル:カルカソンヌ(カルカソンヌJ)
原題:Carcassonne
ゲームデザイン:クラウス=ユルガン・レード
アートワーク:ドリス・マテウスほか
出版社(販社):Hans im Glück(メビウスゲームズ)
対象年齢:7歳以上
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:公称35分/実測45分
発売年:2000年(カルカソンヌJは2014年)
TIPS 1:
歴史的城塞都市『カルカソンヌ』を舞台にした本ゲームは、タイル配置ゲームの決定版と呼ぶにふさわしい大傑作です。ドイツ年間ゲーム大賞をはじめ数々の賞を受賞しており、世界的にも高く評価されているゲームです。
TIPS 2:
対象年齢7歳以上としてはややルールの量が多いですが、それでも『各辺の地形が一致するようにタイルをつなげていく』『地形が完成すると点数計算の後、手下が戻ってくる』『完成した地形の点は最も多くの手下を置いたプレイヤー(たち)にのみ与えられる』等々、直感的に理解しやすい内容のため、最初に充分な例示をしながらルール説明をすれば、子どもから大人まで楽しめるのではないでしょうか。
TIPS 3:
このゲームの魅力は何といっても、タイルを置く度に広がり、変化していく歴史的城塞都市の姿でしょう。最後の得点計算が終わったら、ついパシャリと写真を撮りたくなります。
TIPS 4:
もちろんゲームの内容も戦略的でとてもエキサイティングです! 手下を効率よく派遣・回収しながら、うまく他プレイヤーの所有地形にも干渉していく。基本はタイル引きですから運否天賦もありますが、プレイングで挽回できる余地も十二分に用意されているのです。
TIPS 5:
プレイ人数は2~5人。作中でそうしたように3人以上で遊んでも面白いですが、実は2人で遊んでも面白いゲームです。プレイヤー間での部分的な協力要素はなくなり、互いに互いの手を潰し合うガチバトル展開となりますが、これがまた熱いんですよ! どれくらい熱いかと言うと、毎年世界大会が開催されるくらい。
TIPS 6:
ただし2人戦の場合、互いに互いの城塞都市を完成させまいとするため、しばしばゲーム終了時の地形が穴だらけになります。城塞都市の再建とは……うごごご!
TIPS 7:
ちなみに『カルカソンヌJ』には修道院タイルと入れ替えて使用できる日本の観光地タイルが入っています。単に修道院タイルの代わりとして使うこともできますし、バリエーションルールで遊ぶこともできます。他に追加ルール『川』で遊ぶためのタイルも同梱されていますが、作中ではこれらについては言及しませんでした(あるいは春川マコトの脳内で変なスイッチが入る前にと、火場ウタゲがこっそり箱の中にしまったのかもしれませんが)。
TIPS 8:
観光地タイルはともかく追加ルール『川』を入れると、序盤の展開に大きな変化が起きるので、基本ルールで慣れてきたところで遊ぶと楽しめるかと思います。タイルも旧版より弱視の方が遊びやすい配色になっているので、特にこだわりがなければ新版である『カルカソンヌJ』をお勧めします。
TIPS 9:
ボードゲームとしては安価でありながら、やり応えがあり、繰り返し遊ぶだけの深さもあり、なおかつ、老若男女誰でも楽しめる正に鉄板のゲームです。未プレイの方は是非一度(と言わず何度でも)遊んでみてください!
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