第2話 電車にて
さてどうしたらいいんだろう。
双葉にお弁当を作る約束したが、おかずは何にしたらいいのか。
午後の授業が始まってからずっと考えている。
今日と同じおかずにするか。
それとも違うのにするか。
さっきから少し緊張している。
自分が作った料理を食べてもらうからだ。
おいしくなかったらどうしよう。
隣を見たら。
珍しく月島が起きていたので、参考になるかと思い。
俺は聞いてみる。
「月島は、お弁当で好きなおかずてあるか? 」
「いきなりなんだよ、まぁ俺は何でも嬉しいぜ。いつか七瀬さんが作ってくれたお弁当食べたいなー」
月島に聞いたがあまり参考にならなかった。
最後のは聞こえなかったことにしよう。
結局、今日作ったお弁当を作ることにする。
午後の授業が終わり。
俺は帰る準備をしている。
隣の月島は、もう陸上部の練習しに行ってしまった。
ほんと、あいつは部活になると熱心だな。
授業も部活みたいに頑張ればいいのに。
俺は帰ろうと席を立った時。
誰か立っていることに気づいた。
見てみると、双葉が目の前に立っている。
「どうしたんだ?」
恥ずかしそうにしている。
「あのね……明日なんだけど……今日食べた卵焼きお願いできるかな?」
「大丈夫だぞ」
俺はついでに、明日のおかず何がいいか聞こうとしたけど。
双葉はありがとうと言い。
行ってしまった。
家に帰る途中。
俺は、電車に乗り座席に座っていたら。
隣に短い黒髪でメガネをかけてる、一人の女子が座ってきた。
誰かと思い隣を見たら。
同じクラスの
雨宮は、クラスの中では大人しく。
休み時間とかはよく本を読んでいる女子。
俺と目が合ったけど、雨宮は何も言わず。
すぐに持っていた本を読み始めた。
何の本を読んでるのか気になったが、カバーがしてあったので分からなかった。
暇だった俺は、参考になるかと思い。
とりあえず、月島に質問した事を聞いてみようと思ったけど。
雨宮は本に集中していたので、俺は聞くのをやめようと思った時。
雨宮が話してきた。
「双葉さんに手作り弁当作るんでしょ」
「まぁそんなとこだな」
今、雨宮はなんて言った。
俺はすごく焦っている。
なんで、雨宮が知っているのか。
俺は恐る恐る聞いてみる。
「雨宮、なんで知ってるの?」
「二人の会話聞こえたから」
そうだった。
俺の右隣の席が雨宮だ。
知ってしまったなら仕方がない。
「それで何がいいと思う?」
「愛があれば大丈夫」
「ちゃんと答えてくれよ」
雨宮は少し考え。
「たこさんウインナー」
「たこさんウインナーか、それいいな」
それは思い浮かばなかった。
月島に聞くより参考になる。
明日のお弁当に、たこさんウインナーを入れよう。
「ありがとうな」
雨宮は頷き。
また本を読み始めた。
「何の本を読んでんだ?」
俺は雨宮に聞いたが、無視された。
絶対聞こえてるはずだ。
その後、特に雨宮と話すことなく。
俺は雨宮と別れた。
帰り道。
俺は夕食の材料を買いに、行きつけのスーパーに向かっている。
行きつけのスーパーは、最寄り駅の近くにある。
そのスーパーは、品揃いが豊富で困らない。
店内を歩きながら、今日の夕飯を考えている。
今のところ、カレーかコロッケのどっちか。
よし、今日はカレーにしよう。
ということで、今日はカレーになった。
夕食を食べ終え。
俺はやることがなく。
暇だったのでテレビでも見ようと思い。
テレビを点けたら、料理番組がやっていた。
暇だし、料理でも作るかな。
今回は、お菓子づくりでクッキーを作るみたい。
俺は材料があるか確かめ。
材料が揃っていたので、俺はテレビを見ながら作ることにした。
お菓子自体全く作ったことがなく。
上手くできるか分からなかった。
だいたい四十分くらいかかり。
クッキーが出来上がった。
思っていたほど難しくなく。
初めての割りには、うまくできた。
完成したクッキーを食べてみたら、おいしい。
やっぱり、自分で作るとおいしく感じる。
少し多くできてしまい。
余ってしまったので、捨てるのも勿体無いし。
どうしようかと思っていたら、いいことを思いついた。
余ったクッキーは、明日双葉にお弁当と一緒に渡せばいっかと思い。
ラッピングをし、今日はもう寝ることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます