11.バラスコでの厄災ー8 カランディー国

バラスコ城の王の間にて。

その場にはカーターたち4人、ゴーティエ、兵隊、そして王様がいた。ゴーティエは宝物庫に侵入した男の情報を丁寧な言葉使いで話した。

ゴーティエは男の情報でなんと居場所を聞き出した。ローズ噴水広場の南にある森を抜けた悪党街カランディー生まれだとわかった。そして忍びで盗人である、とわかった。パーカーの予想通り忍びだった。すると、パーカーが聞き込みでエルフおばあちゃんから聞いた情報はこうだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(おばちゃん、ついでにレインボーゴールドの事を教えてほしい。)

(レインボーゴールドだって?なんでそんな事を?)

(俺たち、レインボーゴールドを探してる。)

(!?なんでそんな悪魔石を?)

(悪魔石?おばあちゃん、どういう事?)

(・・・・昔はねここバラスコはローズガーデンと呼ばれていのよ。ローズ栽培が有名でね。でもそのローズ栽培には裏があったの。)

おばあちゃんは語り始めた。

(ローズ栽培の裏にはレインボーゴールドを使った偽造ローズを作ってたの。それを当時の王様が許していたわ。それで凄く儲かって、ローズが有名になって、ローズガーデンなんて呼ばれるの。4000年のうちの1000年はやってたみたいね。)

(なるほどな。)

パーカーはおばあちゃんの話を理解した。

(レインボーゴールドは世界で一つしかないって聞いたけど、聞く話だと一つじゃないって聞いたよ?)

(そう歴史上は一つになってるわ。ただ、ある一定の使用料を越えると消えて、またレインボーゴールドは採れるって言ってたわ。)

(たぶんローズガーデン時代はその一定を越えて

何回も使ってたみたい。)

(その一定って?何?)

(そこまではわからない。取り方もどこかで採れるみたいだけど、そこまでは知らない。)

(あと、忍者みたいな男見た?)

(見たわ、城に向かって走ってたのを一瞬だけ。

あたし目がいいから見えたけど、宝石みたいなものを手に持ってたわ。あまり気にはしてなかったけど、不気味な感じだったわ。たぶんあそこね、カランディー国の男ね。)

(そう、ありがとう。レインボーゴールドの話も。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どうやらパーカーはレインボーゴールドと忍者の話2つとも聞けてたようだ。ここではレインボーゴールドの事は言わなかったが忍者の事を

この場で話した。

それを聞いてゴーティエがなるほど、と頷いた。

王様やゴーティエ、パーカーやカーターたちは作戦を練ることにした。

パーカーたちは一旦ゴーティエと共にすることになった。おそらく、戦うことになるだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る