6.5 バラスコでの厄災ー3 聞き込み!!
カーターたちがワイアールに戻る前。
カーターとパーカー、クレアとイザヤのチームで分かれ聞き込みをしていた。
カーターとパーカーは城周辺で訊いていた。
城周辺には色々な商業施設やお店、花屋、そして大きな洋館。周辺を歩いていると、お姉さんと遊べるお店「エドメ」があった。まだうぶなカーターはこのお店に目がいってしまう。
それに呆れるパーカー。
「おい、やめとけ」
パーカーはカーター止めた。
すると、カーターはあそこ行ってくる!と走って行ってしまった。
エドメを真っ直ぐ直進すると、ニワトリ担ぎ屋「サポーター」という水色の少し錆びた看板が見えた。
「ニワトリ担ぎ屋?聞いたことないな?」
とカーターは言った。
「ちょっと行ってみるか、せっかくだしな。」
とパーカーは言った。
行ってみると、鳥かごにニワトリがうじゃうじゃ中にいた。
「いらっしゃい!」と元気よく少し陽気な口調でエルフのおばさんが挨拶をしてきた。
「ここに来るの初めてかい?それじゃあ、知らないわね。」
「初めてだよ。どういう店?」
パーカーは店のおばさんに話かけた。
「ここはね、古くからの風習で生きたニワトリを肩にのせて、お願いをすると、幸運が訪れる。という話よ。もちろんペットととして人気。」
「へ~…面白いな。」
と、パーカーが顔を近づけると、籠の扉が開いていたので、ニワトリが1羽飛び乗ってきた。
パーカーはびっくりした。
ニワトリはパーカーを気に入ったみたいだ。
「うぁぁっ!びっくりした!?」
「ふふふ、君のこと気に入ったみたい。」
「しょうがないな。このニワトリ買います。」
「ありがとう。5BGよ。」
「5BGか、はい、5BG。」
パーカーはワニの革でできた小物入れのような財布から5BGを出して、渡した。
パーカーはその後おばさんにレインボーゴールドの事を訊いてみた。
「おばちゃん、ついでにレインボーゴールドの事を教えてほしい。」
おばちゃんは驚いた顔で、聞き返した。
「レインボーゴールドだって?なんでそんなの聞きたいの?」
「俺ら友達と4人でレインボーゴールドを探しにここまで来た。あまり情報がないから。」
おばちゃんは周りをキョロキョロして誰もいない事を確認すると、パーカーに小声でささやいた。
「レインボーゴールドは……」
「!?」
パーカーは話にびっくりした。
まさかそんな事があるなんて。
「この話今は黒歴史みたいなもんだからあまり口ばしっちゃだめだよ。」
「わかった。」
パーカーは相づちをうった。
「おばちゃん、ありがとう。」
「はーい。」
パーカーは「サポーター」をから離れ、カーターのほうへ向かった。
「この話、どうやって話そう…?」
パーカーは手を顎の下にして真剣に考えた。
後で、みんなに話すか。
「おーい!パーカー!こっちだよ!」
と、なにも知らないカーターが呼んだ。
「おう。今、いく」
パーカーはカーターの方に行った。
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