7.バラスコでの厄災ー4 忍び


カーターのベルトに着けていたウサギの足の紐が切れた。なぜだろう?なにか起きる前触れなのか?などカーターは首をかしげていた。

「どうした?」とパーカーが聞いていた。

「いや、ストラップの紐が切れた。」

「おいおい、不吉だな」

そんな会話をパーカーとしていた。

「で、どう?パーカー、なにかわかった?」

とカーターはレインボーゴールドの話に戻した。

「いや、まだ。けど、有力な情報手に入れたぞ。」

「てか、そのニワトリなに?なんで肩乗ってるの?」

「本当に!?」

「ああ… 一回戻るか?ワイアールに。」

「そうだね。パーカー、テレパシーお願い。」

パーカーはテレパシーが得意な魚人でもある。

「ところで、なんで、ニワトリが…?」

と、カーター不思議がっていた。

「うるさい。」

とパーカーは少し顔を赤く赤面した。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

((クレア、イザヤ。俺だ、パーカーだ。有力な情報をゲットしたぜ!一回ワイアールに集合な。))

とパーカー。

そのテレパシーにクレア、イザヤが答えた。

((了解。))

((わかったわ。))

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

テレパシーが終わり、パーカーとカーターもワイアールに戻ることに。

パーカーが歩き始めた。

カーターはパーカーに対して何か隠しているのでは?と疑っていた。

そこでカーターはパーカーに聴いた。

「どうした?カーター早くいくぞ。」

「ねえ、パーカー。さっき外になにしに行ってたの?嘘だよね?」

「……はあ~っ、嘘じゃないよ。ただ空気吸いに行っただけ、ただの散歩だよ。」

パーカーはため息をついた。

この言葉にカーターは渋々納得した。でも気になる。

2人はワイアールに向かった。

戻る道中、反対側から丁度クレアとイザヤが歩いて来た。

「丁度ね。」

「?ニワトリ?」

とニワトリに気付き、クレアが言った。

「情報は中で話すよ」とパーカーはニワトリの話を無視して言った。

「ちょ、ちょっと!?私の話聞いてる?」

「うるさい、さっさと中入ろう。」

4人はワイアールの扉を開け、中に入り、そのすぐそばにある椅子に腰掛けた。すると、その直後、二階で物凄い叫び声が聴こえた。

女性の声だ。このワイアールの女将の声か?

「!?ん!なんだ!!?」

と4人は立ち上がり、音がする方へ忙いで走った。二階の奥で女将が倒れている。

「なにが、あったんだ!?」

とカーターが話してみたが気絶していた。

一体なにが起こってる?

部屋が荒らされている。

強盗か?

女将は寝言のような事を小声で言った。

「黒い………お、と…こが……」

と、また気を失った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る