7.バラスコでの厄災ー4 忍び
カーターのベルトに着けていたウサギの足の紐が切れた。なぜだろう?なにか起きる前触れなのか?などカーターは首をかしげていた。
「どうした?」とパーカーが聞いていた。
「いや、ストラップの紐が切れた。」
「おいおい、不吉だな」
そんな会話をパーカーとしていた。
「で、どう?パーカー、なにかわかった?」
とカーターはレインボーゴールドの話に戻した。
「いや、まだ。けど、有力な情報手に入れたぞ。」
「てか、そのニワトリなに?なんで肩乗ってるの?」
「本当に!?」
「ああ… 一回戻るか?ワイアールに。」
「そうだね。パーカー、テレパシーお願い。」
パーカーはテレパシーが得意な魚人でもある。
「ところで、なんで、ニワトリが…?」
と、カーター不思議がっていた。
「うるさい。」
とパーカーは少し顔を赤く赤面した。
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((クレア、イザヤ。俺だ、パーカーだ。有力な情報をゲットしたぜ!一回ワイアールに集合な。))
とパーカー。
そのテレパシーにクレア、イザヤが答えた。
((了解。))
((わかったわ。))
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テレパシーが終わり、パーカーとカーターもワイアールに戻ることに。
パーカーが歩き始めた。
カーターはパーカーに対して何か隠しているのでは?と疑っていた。
そこでカーターはパーカーに聴いた。
「どうした?カーター早くいくぞ。」
「ねえ、パーカー。さっき外になにしに行ってたの?嘘だよね?」
「……はあ~っ、嘘じゃないよ。ただ空気吸いに行っただけ、ただの散歩だよ。」
パーカーはため息をついた。
この言葉にカーターは渋々納得した。でも気になる。
2人はワイアールに向かった。
戻る道中、反対側から丁度クレアとイザヤが歩いて来た。
「丁度ね。」
「?ニワトリ?」
とニワトリに気付き、クレアが言った。
「情報は中で話すよ」とパーカーはニワトリの話を無視して言った。
「ちょ、ちょっと!?私の話聞いてる?」
「うるさい、さっさと中入ろう。」
4人はワイアールの扉を開け、中に入り、そのすぐそばにある椅子に腰掛けた。すると、その直後、二階で物凄い叫び声が聴こえた。
女性の声だ。このワイアールの女将の声か?
「!?ん!なんだ!!?」
と4人は立ち上がり、音がする方へ忙いで走った。二階の奥で女将が倒れている。
「なにが、あったんだ!?」
とカーターが話してみたが気絶していた。
一体なにが起こってる?
部屋が荒らされている。
強盗か?
女将は寝言のような事を小声で言った。
「黒い………お、と…こが……」
と、また気を失った。
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