第186話 証拠品の行方(後編)
健斗:人間の皆さんこんばんは。ナレーター兼アナウンサーの武崎健斗でございます。さてさて、消えた証拠品が中立惑星にある事を突き止めた朝珠検事は回収のため1人向かうのでした。しかし、そこで新たな事件が発生しました。果たしてその事件とは?
翌日 魔界時間22:52 中立惑星監視衛星内
結衣に敬礼する警備兵達
警備兵A:お待ちしておりました、朝珠検事。
警備兵B:奥で司令官がお待ちです、あちらのトランスゲートからどうぞ。
結衣:有難うございます。
『監視衛生司令官執務室』
司令官:ようこそ中立惑星へ。さ、そちらにお掛けください。
ソファーに座る
司令官:ご用件は閻魔庁より伺っております、先ずは羅刹様の許可証の確認を致します。
懐から許可証を出して司令官に渡す
結衣:どうぞ。
司令官:では失礼して・・・間違いなく本物ですね。
結衣に返す
結衣:あの星に正体不明の次元転移反応があったそうですね?
司令官:はい。ですが、途中で反応がロストしてしまい、正確な位置までは分かりませんでした。
結衣:反応がロストした?
司令官:ええ、しかしながら、ロストしたというよりは正確には惑星内への転移が確認された所で別の反応が重複して相殺されたと言った方が正しいです。
結衣:別の転移反応・・・ですか。
司令官:はい。
テーブルの上に浮いた液晶モニターに惑星を投影する
司令官:この惑星には天魔大戦終戦以降、旧天界軍と旧魔界軍が代を重ねて原住民となり互いに領有権を争う事なく暮らしております。双方の代表格は天界大帝ラクード様と初代魔界帝王サタン様の永住許可証を持ち不戦条約を交わしています。
結衣:直近での来訪者は?
司令官:少なくとも、ここ数百年の間はありません。
結衣:不法侵入の形跡も?
司令官:全く。
結衣:そうですか。とにかく、現地へ行って探してみます。
司令官:兵を何名か捜索に加えましょうか?
結衣:有り難い申し出ではありますが、現地の方々に余計な不安と混乱を招きたくないので。
司令官:そうですか、もし何かありましたらご連絡下さい。
結衣:分かりました。
健斗:朝珠検事はその後星間転移ゲートを使い中立惑星の地表へと降り立ったのでした。
『中立惑星地上基地外』
結衣:とは言ったものの、何処を探せば・・・
???:お困りですか?
結衣:ええ、まあ・・・って、摩耶⁉︎何でここに・・・
摩耶の着てる服を見る
結衣:な、何その格好。
摩耶:あ、コレ?これは羅刹様をはじめとして各局長さんがコーディネートして買ってくれたんですよ♪
クルリと回る摩耶
摩耶:似合いますか♪
飛鳥:とてもキュートですお嬢様♡
結衣:あんのババア共。あ、だからアンタは何しに来たのよ。この前お墓参り行くって言ってたでしょう?確かそれ今日じゃなかった?
摩耶:だから、この星がそうなんです。
結衣:はあ⁉︎
摩耶:母方のお婆ちゃんはこの星の出身なのって言ってなかったっけ?
結衣:初耳よ。
摩耶:そんでもってお爺ちゃんがこの星の魔族側代表なの。
司令官から預かった名簿を見る
結衣:中立惑星魔族側代表、
摩耶:そろそろお爺ちゃんの執事さんが迎えに来る頃なんだけど・・・あ、来た!
執事:摩耶様〜っ!た、大変でございます!
摩耶:どうしたの?
執事:だ、旦那様が・・・旦那様が・・・
摩耶:お爺ちゃんがどうしたの?
執事:天界宇宙中央政府の高官と名乗る者が押し掛けて・・・身柄を拘束して天界宇宙大使館へ連行して行きました‼︎
摩耶:えっ⁉︎
結衣:なんですって⁉︎
次回へ続く・・・
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