第24話ストーカー事件に隠された秘密

 ユリカ:次々とマヤたんを狙う残念な変態お姉様達・・・じゃなかった!天界の大女優を狙ったストーカー事件。実はこのストーカー事件には重大な秘密があるみたいだよ〜。


 魔界時間10:00 地獄界閻魔庁 資料室


 摩耶:天界って、未だに自動車とかによる交通手段が主流なんだね。


 飛鳥:それを一手に取り仕切っているのはロードラング公国とエンゼリウス社というわけですが。


 瑠璃:エンゼリウス社は現在、会長のダストン・エンゼリウスが事実上実権を握っている独裁体制の様で。社内では誰しもが息子のジョージ・エンゼリウス社長を支持しているそうです。


 飛鳥:ガリウス・ロードラング13世公王と、ダストン・エンゼリウス会長が筆頭となって次元交通産業に猛反対しています。


 瑠璃:この魔界宇宙で主流になってる次元交通産業が天界でも導入されればたちまち自動車産業も道路交通事業も廃業に追いやられるといったところでしょう。


 摩耶:そうだね。でもシンディさんとどういう繋がりなんだろうね?


 飛鳥:どうやらあの女狐・・・失礼、シンディさんはエンゼリウス社のCMに何度も出演オファーを受けてきたようです。勿論、彼女の所属事務所側の快諾によるものらしいですが、大方本人の意向を無視してGOサインを出したようです。


 摩耶:う〜ん、接点といったらそれくらいか。


 結衣:ところがそれだけではなさそうなのよね。


 摩耶:どういう事?


 結衣:今回の裁判の案件であるストーカー事件の容疑者、ヴァイク・グローヴィン常務取締役はシンディさんを度々バーや高級レストランに呼びつけては酔った勢いで社外秘の内部情報を漏らしていたそうよ。


 摩耶:そういう神様ひとを重役にして大丈夫なのかなぁ。


 結衣:そして彼女の証言によると、こっちに来る前に呼ばれた際にはを預かったらしいんだけどね・・・


 摩耶:うん?何か問題アリ?


 結衣:あるわ。それが何なのかいくら聞いてもの一点張りで。


 摩耶:分かった。私がもう一度会って聞いてみる。


 飛鳥:お嬢様危険です!あの女、絶対密室で何かいかがわしい事をするに決まってます!


 結衣:その辺は安心して、彼女の側にはあのマネージャーさんを付けておくから。


『1時間後 閻魔庁応接間』


 摩耶:お、お待たせしました!ご足労かけて申し訳ありません。


 シンディ:いえいえ、事件解決のお手伝いが出来るのならこれくらい大丈夫ですよ♪(フーッ!フーッ!フーッ!必死に堪えて怯える姿がまた欲情するわぁ♡)


 マジックミラー越しに様子を見る結衣


 結衣:な〜んて、考えてるんだろうなぁ。余裕で平静を装う辺り流石女優だわ。


 摩耶:早速本題に入りますが。貴女に言い寄っているストーカー事件の容疑者であるグローヴィン常務取締役が酔った勢いでをプレゼントしたと聞いていますが、それはどんな物ですか?


 摩耶の背後に立ち耳元で息を荒くしながら囁くシンディ


 シンディ:ハァ、ハァ、ハァ!嗚呼、良い匂い!も、もう辛抱堪らん!理性が飛びそう♡


 シンディの襟元を掴み引っ張って正面に回りこみ、顎下からハリセンでスカイアッパーをキメた後飛ばされたシンディの更に上からハリセンで叩き落とす


 シンディ:ぐふぉ!


 マネージャー:ふぅ〜!理性は戻りましたか?


 シンディ:ふぁ・・・ふぁい、ず、ずびばぜん。


 結衣:エ、エグい。


 飛鳥:これなら安心して見られます♪


 瑠璃:あの女優さんアレでよく生きてられるなぁ。


 摩耶:え、えっと。そのプレゼントされた物ですが。


 這いずりながらUSBメモリーを差し出すシンディ


 シンディ:こ・・・これを・・・あ、パンツ見えた♡


 摩耶:ひゃあ!


 摩耶を庇う様に前に立ちかかと落としをキメるマネージャー


 マネージャー:シンディさん・・・いっぺん死んどくか?


 シンディ:・・・マヤたんのパンツを・・・お、拝めただけで・・・わ、我が神生じんせい、一片の悔いなし・・・ぐふぅ。


 気絶するシンディ


 摩耶:・・・


 結衣:・・・


 飛鳥:・・・


 瑠璃:・・・


 摩耶:中身の解析はこちらでやっておきます。


 マネージャー:お手数おかけします。では私達はこれで。


 シンディを片手で引きずるマネージャー


 結衣:・・・武闘派マネージャー。


 手持ちのデバイスで解析する摩耶


 摩耶:こ、これって!


 隣室から応接間に入る3人


 結衣:あの赤ちゃんがしてるおしゃぶりに付いてるマスタースフィアに関するものの様ね。


 飛鳥:決まった配列がある様ですね。


 摩耶:シンディさんこれを肌身離さず持つ様に言われたらしいよ。


 結衣:ちょっとそのUSBメモリー見せてくれる?


 デバイスからUSBメモリーを抜き取り結衣に渡す摩耶


 結衣:・・・やっぱり。コレ、盗聴器付き発信機が付いてる。確かこのタイプはここをこうすると・・・


 USBメモリーから発信機が外れる


 結衣:これで機能しなくなるからこれは裁判の証拠物件として裁判当日に提出するわね。


 摩耶:うん、私はこれをもう少し解析してみる。まだ秘密がありそうだから。


 結衣:そうね。












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