第13話実況見分
ユリカ:うぅ、プロデューサーに『永遠の女帝の時だけはっちゃけ過ぎだ』ってめっちゃ怒られた。だってしょうがないじゃない!読者の皆んなだってネネちんのお仕置き見たいでしょ?
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ユリカ:え?収録始まってる?やっべ!・・・コホン。南国の楽園で起こった
魔界時間8:59 被疑者立ち会いによる実況見分開始
結衣:ここが貴方の別荘ですね?
ドナルド:はい、ここで私は通行人と名乗る方からクラインさんの別荘へ泥棒が侵入したと報せを受けました。
結衣:通行人の特徴は?
ドナルド:目出し帽を深く被っていてサングラスにマスク。そして白のジャージの上下でした。
結衣:事件発生当時は午前0時頃ですよね?その時間帯にサングラスはかなり怪しいですね。
ドナルド:私も第一印象はそう思いました。ですが、その直後大きな物音がして慌てて駆けつけたので・・・
結衣:確かに誰しも目の前で非常事態が起これば気が動転しますよね。
ドナルド:今はもう落ち着いているので冷静になって思い出したら確かにその方は不自然でした。
結衣:他に思い出した事はありますか?
ドナルド:・・・・・あ!
結衣:あるんですね?
ドナルド:はい、警察の方が私を逮捕して連行する時。裏口の方から誰かが出て行く人影らしきものが見えました。
結衣:その辺は貴方のメモリースフィアを確認すれば分かりますね。
ドナルド:お願いします。
結衣:(という事はドナルドさんを
シーサイド警部:朝珠検事!
結衣:警部。
シーサイド警部:現場を洗い直した結果、この様な物が出て参りました!
結衣:これは・・・マッチ?何処かのバーのもののようだけど。クライン氏が通ってたのかしら?
ドナルド:これは・・・ここから南のビーチにあるシーサイドバーのですね。でもジャックさんこのバーは奥さんの誕生日や結婚記念日の様な特別日にしか滅多に行かないですよ。それにそのマッチの箱をよく見てください。
結衣:ん?・・・あ、日付がある!
ドナルド:あそこは帰りの際に貰えるのですが、その時日付入りのマッチを手渡されるのです。ですが・・・
結衣:ん?何か違和感でも?
ドナルド:ええ、この日付の日ジャックさん熱を出して寝込んでたんです。
結衣:という事はこのマッチは犯人が持ってたという事になるわね。
シーサイド警部:あるいは別荘の管理人か。
ドナルド:それは有り得ません。
結衣:有り得ない?
ドナルド:はい。管理人のキリアさんは大のアルコールアレルギーで店内はおろかバーに近付くことさえ出来ない位酷いんですよ。
結衣:じゃあ犯人の物って事ね。
ドナルド:あ、あの。
結衣:はい?
ドナルド:マッチ箱に日付と時間が刻まれているのでしたらそのバーの方に聞けば持ち主が分かりますよ。
結衣:え⁉︎
ドナルド:あのバーは完全予約制ですから聞けばきっと分かる筈です。
結衣:警部。
シーサイド警部:はっ!何でありましょうか!
結衣:このバーへ聞き込み調査をして持ち主を割り出してください。
シーサイド警部:はっ!承知致しました!では被疑者を留置所へ連れて行った後調査を開始致します!
ドナルドを再び連行するシーサイド警部
結衣:さて・・・マト、いるんでしょう?
マト:ドナルドさんが見たっていう例の人影とドナルドさんの別荘に来た通行人の身辺調査ですね?
結衣:あと管理人のキリア・ニコライの身辺も調べて。どうもキナ臭い匂いがするの。
マト:法曹界の剣の嗅覚ってヤツですね?
結衣:まぁ、そんなトコ♪
マト:了解です。
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