第7話裁判前日
ユリカ:黒峰組の裁判を前日に控えて・・・あれ?フィローネさん?どうして朝珠検事のトコいるんだろう?
魔界時間12:00 地獄界閻魔庁検事局
結衣:お待ちしておりました、ローラント女王陛下。
フィローネ:今回の裁判の証人として私に出廷してほしいそうで。
ユリカ:この
ミルフィー:あ〜う〜・・・あぶぅ♪
ユリカ:そんでもってこの赤ちゃんはフィローネさんの娘さんでミルフィーユ・ローラントちゃん。つまりお姫様ね、愛称はミルフィーだよ♪
ミルフィー:ぶぅ・・・・・ぷお⁉︎
フワフワと浮いて結衣の後頭部にしがみつき雄叫びをあげる
ミルフィー:ぷおーー!ぷーおー!
結衣:え?え?何?何事⁉︎
フィローネ:あ、おっぱいの時間かぁ。すみません、ちょっと失礼しますね。
結衣:ど、どうぞ。
20分後・・・
フィローネ:すみません、お待たせしました。それで、証言の件ですが。
結衣:失礼ながら貴女の事を調べさせてもらいました。貴女の亡くなられたご主人は生前、次元エネルギー精製プラントの責任者だったそうですね?
フィローネ:実はまだ結婚はしてないんです。両親に結婚の報告をする前に亡くなったので。報告して許可をもらってから籍を入れるつもりだったのです。
結衣:それは申し訳ありませんでした。生前に何か変わった事はありませんでしたか?
フィローネ:そういえば・・・
『次元大震災10日前 旧カレイド王国郊外アパート』
フィローネ:急に休みになったの?
ロベルト:そうなんだ、中央政府の集中監査が入るからって。
フィローネ:それって現場責任者のロベルトがいないといけないんじゃないの?
ロベルト:そう思って聞いたらさ、『次元エネルギー産業大臣以下、次元エネルギー産業省の職員が現場をどれだけ把握してるかを見るものだから君も休みなさい』って言うんだ。
フィローネ:ふ〜ん。
そして現在・・・
フィローネ:あの10日後に悲劇が起きました。
結衣:それはおかしいわ。
フィローネ:といいますと?
結衣:次元エネルギー精製プラントの中央政府による集中監査はどんな内容であろうとも、その国の次元エネルギー産業大臣と精製プラントの現場責任者が立ち会うのが原則なの。現場責任者、この場合ロベルトさんですね。彼が休んで良いっていうのは物凄く不自然な事なのです。
フィローネ:それって・・・
結衣:確実にその10日の間に細工をしたという裏付けの1つが立証される事になりなす。当然メモリースフィアはお持ちですね?
懐から取り出すフィローネ
フィローネ:はい、ここに。
結衣:念のためその当時の記憶を確かめてもらっても?
フィローネ:はい。
メモリースフィアの記憶を見る結衣
結衣:・・・・確かに。このまま持ってては証拠隠滅に狙われる可能性があるのでこちらで預かっても良いですか?
フィローネ:はい、分かりました。
結衣にメモリースフィアを渡すフィローネ
結衣:では裁判当日まで預からせてもらいます。
ミルフィー:ふみゅ?
フィローネ:ミルフィー!それは駄目よ!良い子だから母さんに渡して、ね?
ミルフィー:あい♪
フィローネ:すみません、この魔界に幼馴染がいるので一旦この子預けてきます。裁判当日までには戻ってきます。
結衣:分かりました。
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