第4話裁判に向けて
ユリカ:皆んなはじめましてだね。今日からこのお話のナレーターをやる事になったユリカだよ♪さあ、アオイ先輩を攫った奴等を法廷で倒すために『法曹界の剣』の最強検事、
魔界時間20:00 地獄界検事局
結衣:何かユルイ感じでナレーションされたような気がする。
マト:きっと疲れてるんですよ。
セイ:ま、夜通し捜査資料と睨めっこじゃしょうがないっす♪
結衣:今回の争点は黒峰組が起こした事件の数々、その中で最も重要なのは『ヴァルキリー密造計画』黒峰組を筆頭とした『幻龍会強硬派』をアリス・シルフィード女王陛下がその計画の一端を暴いた事で黒峰組を擁護していた天界宇宙国際警察内部の神々が摘発されて現在事情聴取中。検事局に入ってる情報はこんなところね。
マト:じゃ、今度はこっちの番ですね。在魔界宇宙龍神界大使・・・あ、今は逮捕されて『元大使』でした。ジョン・黒嶋。彼の正体は黒峰組幹部。彼等が人気ナレーターのアオイさんを攫った理由。それは旧カレイド王国出身で元王宮専属使用人であった事。
セイ:理由はそれだけじゃないんっすよね?
マト:そう、彼女は黒峰組と旧カレイド王国エネルギー産業大臣との闇取引の現場を目撃しメモリースフィアに記録していたから。
結衣:でもアオイさんはそのメモリースフィアを持ってはいなかった。持っていたらその場で奪われて殺されてた。持っていなかったからこそ助けられた。
セイ:でも何処にあるんっすかね〜?
男性の声:私の所に預けてある。
結衣:あ、貴方は!
マト:金融超大国バンクフルト合衆国の魔王、ギリウス・G・バンクフルト大統領。
ギリウス:アオイさんのお姉さんから『黒峰組が裁きの場に引き摺り出されたら朝珠検事にコレを渡してください』と頼まれている・・・・君、例のアレを。
秘書:はい。
鍵付きの手提げ金庫を出す魔王秘書
音声ガイダンス:お手元のパネルに手を当て網膜認証後、口頭でパスワードをどうぞ。
パネルに手を当てるギリウス
音声ガイダンス:・・・・・・指紋並びに網膜認証確認、続いて口頭にてパスワードをお願いします。
ギリウス:『龍神の悪行、裁きの剣にて断罪せり』
音声ガイダンス:・・・・パスワード並びに声紋認証確認、本人と断定。お待たせしました大統領閣下、これより解錠致します。
結衣:これってもしかしてアオイさんのメモリースフィア⁉︎
ギリウス:そう、流石の黒峰組も魔界宇宙一安全な大金庫『バンクプラネット』までは手出し出来なかったようだ♪
マト:魔界宇宙帝王ヘイルフォックス様が直々に張った結界に覆われた惑星そのものが金庫という超巨大金庫ですね。
ギリウス:彼処に入れるのは魔界宇宙で帝王様と私だけだからな。
結衣:そういやアンタ達、アオイさん救出の時何持ってきたの?
セイ:これっす。
結衣:これは・・・・USBメモリー?
その中には送金先のリストが入っている
結衣:これ、グリーンヒル王国と旧カレイド王国への災害義援金⁉︎その8割以上が黒峰組に流れるようになってる!
ギリウス:どうやら黒嶋元大使は情に熱い我々魔族の心を巧みに利用して義援金を横流しして騙し取っていたのだ。しかも実際黒峰組に送ったのは横流しした内の7割。残りの1割を自分の懐に着服していたようだ。
セイ:うわ〜、これは引くわ〜。
マト:これはかなり強力な武器になりますね♪
結衣:そうね、お手柄だわ2人共♪さあ、後は事情聴取中の天界国際警察内部の神々が何を喋ってくれるかね。
セイ:でも素直に法廷で喋ってくれますかね〜?
マト:そこは抜かりはないさ♪
セイ:さっすが先輩っす♪
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