第2話黒峰組の謎を追え!
アオイ:天界宇宙の裏社会を龍神族によって支配するドラゴニックマフィア。その1つ幻龍会内部の強硬派『黒峰組』の裁判をする事になった新米閻魔大王の摩耶さん。地獄界検事局のエース
魔界時間10:00 地獄界 比良坂邸
飛鳥:ここに再び戻ってこられる日が来るとは!
瑠璃:感激です!
摩耶:2人の部屋も掃除しておいたよ♪
飛鳥:え⁉︎使用人の鬼達はどうしたのですか?
摩耶:父さんの葬儀の後遺産は全て一人娘の私が相続したけど、色んな支払いとかやってたら雇えなくなって。皆んな無給で良いって言ってくれるけど、皆んなの負担になるのが嫌だったから閻魔大王になって収入が安定したら呼び戻すって約束したの。
瑠璃:お嬢様・・・・立派です!
飛鳥:今後の雑務は我々にお任せを!
摩耶:頼りにしてるよ♪
飛鳥&瑠璃:はい!
同時刻 地獄界金融エリア 妖魔銀行本店前
マト:お久し振りですカズクラフト頭取・・・あ、今はもう『総裁』でしたね・・・・ええ・・・・今来ています・・・はい・・・はい・・・分かりました。
通話を切るマト
マト:天界・魔界の金融業界の表と裏の事情に詳しい妖魔銀行の
『本店受付』
マト:すみません、浅倉総裁に取り次いでいただきたいのですが。
受付嬢:アポイトメントはお持ちですか?
マト:『何でも屋のソーヤが来た』と言えば直ぐに通してくれます。
受付嬢:畏まりました、少々お待ちください。
『総裁執務室』
モニターに映る受付嬢
受付嬢:総裁、何でも屋のソーヤという方がお見えになられておりますが。
善影:ほぉ、その方は確かに私の知人です。お通ししてください。
受付嬢:承知致しました。
執務室に転移するマト
マト:ご無沙汰です総裁♪
善影:君も変わらないですね♪それで、用向きは?
マト:実は黒峰組について調べてまして。『重要な証拠』の到着が遅れるようで、出来るだけ時間を稼ぐべく調べたところ、黒峰組は金融業界にも関わっていたという情報を入手したのでその辺のところ何かご存知ないかと参りました。
善影:成る程・・・・マトさんは天聖銀行をご存知ですか?
マト:天界宇宙政界の巨悪の
善影:ええ、現在死罪になって失脚した前頭取に変わって新頭取になった龍神族が黒峰組組長、
マト:黒峰組の送り込んだスパイ・・・
善影:では天界の旧カレイド王国をご存知ですか?
マト:確か、グリーンヒル王国に次いで次元大震災の被害の大きかった国・・・ですか?
善影:その通りです。実は天聖銀行の前頭取はこの国に莫大な融資をしています。先の4界宇宙大法廷で袋井耀蔵の本格的な審議が決まる前は不幸な事故と気にも止めませんでしたが、天界宇宙各国で起こった次元大震災が袋井一派によって故意にやっていたと知った時、無関係な事ではないと最近思い始めていたところでした。
マト:それじゃあ。
善影:ええ。こちらで独自に調べたところ、天聖銀行は次元エネルギー精製プラント建設に『ある大手ゼネコン』を進めていた事が判明したのです。
マト:その大手ゼネコンとは?
善影:『黒龍建設グループ』黒峰組の『表の顔』です・・・が、情報としてあるだけで残念ながら証拠はありません。
マト:いえ、そちらはこっちで何とかしますのでご安心を♪
善影:そうですか、そう言っていただけると助かりますよ♪
マト:では失礼します。
執務室を出るマト
善影:・・・・・君。
秘書:はい。
善影:これからローラント王国に向かいます。天界行きの航空券の予約を頼みます。
秘書:承知致しました。
執務室を出ようとする秘書を呼び止める善影
善影:それと!
秘書:はい。
善影:天聖銀行が旧カレイド王国に貸し付けた金額と金利を調べてください。私の予想通りなら旧カレイド王国から天聖銀行に対して『過払金』請求が可能になるかもしれません。
秘書:承知致しました。
善影:さあ、決着をつけましょうか、天聖銀行!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます