第11話 親にとって宝とは?
最近はかなり一生懸命働かないと生きていけない時代になりました。それに逆らうことは勇気のいることかもしれません。
結婚してこどもを育てる為に一生懸命働く。しかし、その分我が子の顔を見る時間もなく、当然話す時間もない。その内、仕事に取りつかれ仕事のことばかり考えうようになり、我が子のことなど忘れてしまう。
これが仕事バカという一般的な父親像です。当初の目的は忘れ終いには何のために働いているのかさえ分からなくなってしまう。そして、家族から見放され孤独に苛まれ最後は孤独死を迎えるわけです。
「仕方ないじゃないか!そうするしかなかったんだ!」と思っていることでしょう。でも、本当にそうなのでしょうか?
一生懸命仕事をしていく中で、褒められたり叱られたりするのを楽しんでいたんじゃないのでしょうか?それは、オンラインゲームにのめり込むのと同じように。
親にとっての宝が分からなかったせいなのです。
今生きているという事は言葉を交わせるということが最大の宝なのです。
我が子と交わす何気ない言葉。これこそが最大の宝であり楽しみであるのです。
まあ、言葉を交わすのが当たり前に見えるから気にしないのでしょうが・・・
この世に当たり前などないのです!当たり前のように見えるだけで、全ては奇跡なのです。出会った奇跡、結婚できた奇跡、そして子が生まれた奇跡。
万が一受精のタイミングがコンマ何秒か遅れていたら、今の我が子ではない違う我が子になっているのです。こうしたことは事実ではありますが決して我々が知ることは出来ないものでもあるのです。
それは感じるしかないわけです。想像するしかないわけです。
この力が決定的に弱いから悲しい結末を迎えることになるのです。そのお膳立てをしているのが学校教育なのです。学校教育を受けると得するのではなく損をするのです。
この世界の素晴らしさを見る目を失うというお金では換算できない損をする。
1+1がいくらなんて知らなくてもいい。そんなことよりも、自分が生まれてきた奇跡を理解できる人間であることが人生を豊かにするのです。
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