第9話 他人とは比べない育て方
学校教育は拙いことばかりなのですが、その中でもトップクラスに位置するのが、他人との比較を覚えさせることです。その結果、大人たちも常に他人と自分を比較して苦しんでいるわけで、それは親自身が一番分かるのではないでしょうか。
本来、生まれも育ちも考え方も異なる人間を比べるという事は無理なわけで、それをやるために下らない教科というモノを学ばせ、点数をつけ優劣を元に勉強を頑張るように指導するという愚かなことをやっているのです。
どうでも良い点数のつけられる教科に人間を押し込めることで、相対的な思考を植え付けている。その思考が人生を窮屈なモノにするのです。そうした相対的思考の代表格が今話題の承認欲求というものであり、自分の立ち位置が分からないと不安になるという資質をもたらせるわけです。
全ての人間が違うわけで、相対的な評価というモノは合わない訳であり、人間は常に絶対的評価によって立ち位置が決まることを教えなければならないのです。
それが、誰かと比べるのではく、自分で考えて行動するという人間本来の考えの起点となるところであり、相対的な人には出来ないことでもあるわけです。
相対的な人は常に誰かに標準を合わせ、誰かを目標としなければ生きていけません。だから、誰かの承認が必要になるのです。それは他者依存でありとても不安定な存在と言えるでしょう。
自立とは程遠い存在と言わざるを得ません。自分で考えて行動するというのは、他人を見ては出来ないのです。だから、幼い頃よりそのことを教えていかなければいけないのです。
人を比べない・・・・これが人として最も必要な考え方なのです。それが出来れば、自ずと自分で考えて行動するしかなくなる。そして、これが出来る環境は学校に行かないことで自然と手に入るわけです。
折角、他人と比べられない環境を得たのですから、家庭で比べちゃダメですよ。
親たちは比べられる環境で生きてきたから、どうしても比べる方向になっていくのですが・・・・それを克服するチャンスだと思ってください。それがまた、親自身も自分で考えて行動する大人となることに通じるわけですから・・・
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