君が見ていた世界を
白春透愛
プロローグ
終わりの見えないほど広く延びる露草色の空を背負いながら、僕はじわじわと赤く染まってゆく彼を、ただ独り呆然と見下ろしていた。そう、あの日と同じ、憎いほど美しく染められた青空を背負いながら――――
君が見ていた世界を 白春透愛 @toa-white
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