✿第八幕~見えなくても~

登場人物

 □宮前真司みやまえしんじ——この物語の主人公。

 人ではないモノが見え、辛い過去がありそれ以降目を隠すように前髪を伸ばしている。

 しかし、菖蒲との出会いによって少しずつ心を開き、妖怪に対しても驚かされる事はあるが次第に恐れなくなった。

 真司と『あの方』については未だ明かされていない。


 □菖蒲あやめ——あやかし商店街にて付喪神が憑いている骨董屋を営んでいる。

 妖怪にも慕われ尊敬されている謎の着物美人。

 その正体は、元九尾の大妖怪で現在は多治速比売神社にある末社(稲荷社)の神だった。


 □白雪しらゆき——温かいものが大好きな変わった雪女。

 旅から戻り、今は骨董屋に住み込みで家事などをし心も暖かくなるような毎日を送っている。雪芽のことを、娘のように妹のように愛している。

 ※初登場話…『冬の訪れと雪女』


 □雪芽ゆきめ 愛称:おゆき——作り手と想いによって生まれた力の強い付喪神。一見、雪女に見える。

 いつも元気で明るく、食べることが大好きな可愛らしい女の子。

 本体は、雪兎がちょこんと載ってある小さな陶器。

 ※初登場話…『二度目の訪問』


 □せい——作り手と想いによって力の強い付喪神に生まれた男の子。生まれはロンドン。

 オッドアイの瞳に加え、外見は可愛らしい女の子に見える。(本人は女の子と間違わられるのを嫌がっている)

 物静かで口数が少なく本が大好き。

 最近は、真司にベッタリで笑みをよく見せるようにもなった。

 本体は、色とりどりな宝石が填め込まれた美しい硝子コップ。

 ※初登場話…『猫又の初恋』


 □ルナ——星と同じ本体で生まれた真っ白な美猫。ルナは宝石から生まれた付喪神で、色は違うが星同様にオッドアイの持ち主。

 猫なだけに自由気ままだが、基本は星の傍にいる。

 星とは以心伝心で繋がっている。

 ※初登場話…『猫又の初恋』


 □夜雀よすずめまたは送り雀――黒い羽の一部は白く、まるでメッシュを入れたよう。小さくて可愛らしいモフモフな雀。


 □送り犬または送り狼――灰色の毛をした獣。夜雀とはずっと一緒だった。


 □その他の妖怪——猫又のいさみ・小豆洗いの小豆あずき・豆腐小僧の豆麻とうま・天狗の天翔てんしょう山童やまわら木魚達磨もくぎょだるま.....etc



【神様】


 □多治速比売命たじはやひめのみこと——多治速比売神社たじはやひめじんじゃの主祭神。神名は弟橘姫おとたちばなひめ

 女神だけあって、安産、恋愛には強い。そして、本人は酒にも強い。

 我が道を進む元気が有り余るぐらいの神様。(昔は淑女という噂も.....?)

「全く」が口癖。

 ※初登場話…『小さな宴』


 □菅原道真すがわらのみちざね——多治速比売神社に祀られている神の一人。

 穏やかな老人。基本的に、多治速比売命のなだめ役。

 ※初登場話…『小さな宴』


【人】


 □荻原海おぎはらかい——小柄でふわふわした癖っ毛の髪が特徴で、犬みたいなので周りからは『うみちゃん』と呼ばれている。

 スポーツ全般が得意だが、勉強はからしき駄目な子。

 真司の友達。


 □神代遥かみしろはるか——全科目に於いて学年優秀、長身で切れ長な目は、とてもじゃないが中学生には見えない。

 女子からは案の定モテモテである。

 物静かで坦々と喋るのは少し星に似ているかもしれない。

 主に海のお守り役で真司の友達。


 □大神水鈴おおかみすず――真司と同じクラスの女生徒。

 遥同様に優秀で美少女。


 □白石稔しらいしみのる――古典担当の教師で真司の担任。

 いつも気だるそうで、甘い物が好きなずぼらな先生。

 桜の精霊である雛菊の想い人。


 □杉浦香夜乃すぎうらかやの――盲目な女性。

 幼い頃から父の転勤と共にあちこちに引っ越しをし、今年の春に堺市に引っ越してきた。

 耳が良く、人の持つ〝色〟を見ることも出来る。

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