✿白雪の日記帳
~雪~
――これは、大晦日の日のこと。
白雪は、お雪や星が眠そうに目を擦っていたので、明け方まで続く宴を途中中断し、あやかし商店街にて先に帰宅していた。
「ふぅ」
軽い息を吐くと、白雪は小さな文机の上にある日記帳を広げる。
「ふふっ……こうやって改めて読んでみると懐かしいわねぇ」
妖怪達は皆宴に参加しているので、あやかし商店街は珍しくシンと静かだった。
白雪は今日の事を綴る前に、少しだけ前のページを読み返してみた。
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