第10話 天の邪鬼

検査の結果は最悪だった。退院どころか隔離病棟に移動しなければならないらしい。

それと..レオとの縁も切らないと........。




ベッドに戻ってちゃんと伝えなきゃって、レオに話しかけた。

「レオ、もう私に関わらないで」

あれ?何言ってんだろ私..

レオ「え?急にどした?」

「だからぁ私に関わらないでって言ってんの!」

レオ「何だよ急に。何怒ってんの?」

「ヤクザの人に聞いた、レオ二重人格なんでしょ?」

こんなこと言いたいんじゃないのに..

レオ「はぁ?何そんなこと怒ってんの?」

「どうせ見下して笑ってるんでしょ!借金に追われてからだ壊すってバカな奴だって..ホント最低..」

レオ「..っ!..そんなこと思ってねぇし!ってか何でお前にそこまで言われなきゃいけないんだよ!」(勢いで突飛ばしちゃった)

「痛った..何すんの?そうゆうの平気でするから、こんなとこ来る羽目になったんじゃない!」

レオ「何だよ..全部俺が悪いのかよ。俺だって好きで二重人格やってんじゃないんだよ!」

そんなこと..わかってるよ..

レオ「っつーかさぁ?お前が呼んだから来てやったんだぞ!それなのに何だよ人のこと好き勝手言いやがって!そんなに俺のこと嫌いなら..ヤクザ変えてもらえばいいだろ!」

「変えて貰ったよ!月5万に戻して貰ったし!貴方のことなんか好きになったことすらないし。」



レオ「っ....俺は、好きだった..何でも楽しそうに笑うお前に惹かれてた....。」

「何言って..」

レオ「俺が嫌いならそれでいい..もう関わらない。約束する。」

ちょっ....待って..........痛っ......

レオ「苦しめて..ごめん。 じゃあな」

待って..まだ行かないで..



レオが遠くなっていく..


また素直になれなかった..また言えなかった..また....一人になっちゃった..


あぁぁ...まただ..気が遠く............





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