第22話 猫・九つ
一回目の猫は草むらで暮らしていましたが、すぐに猫は飢えてしまいました。
二回目の猫は草むらを出て街へ出ましたが、悪人に玩具にされてしまいました。
三回目に猫は街に着くと露店の魚を盗みましたが、怒った店主に殴られました。
四回目の猫は魚を盗み、路地裏に隠れましたが、街の猫達にいじめられました。
五回目の猫は路地裏へ行くと、街の猫から、人間になる方法を聞きました。
六回目の猫は人間になりたくて、図書館に忍びこみ沢山の本を見ました。
七回目の猫は人間を掻いて血を舐めると、死ぬ前と同じく本を見続けました。
八回目の猫は本を読み終えると川に入水し、来たる来世へ思いを馳せました。
九回目の人生で、猫は隣にいる彼氏に向かって、微笑みながら話しかけました。
「わたし、前世の記憶があるって言ったら、○○くんは信じる?」
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