第14話 ガードレール
実家からの帰路の途中、うねりの激しい峠に差し掛かる。ヘッドライトを付けてスピードを緩める。蛇のような曲線道路は、意識しなければ事故になりそうだ。
車を走らせて気付いたことがある。道路脇のガードレールが歪な形に凹んでいるのだ。それも一か所でなく、三メートルに一か所のペースで凹みが見つかる。
やはり事故の多発しやすい峠なのだろうか。注意して運転をしていると。
ガードレールの反対方向、山の茂みから、謎の影が車の前に躍り出た!
慌てて急ブレーキをかける。影は勢い余ったのか、走力を落とさぬままガードレールに轟音を立てて激突した。凹みはティッシュのようにより強くひしゃげた。
恐る恐る激突した姿を見る。これは、ヤギだ。それも一般的なものよりも二回りほど大きい。ヤギは昏倒していたが、一分後には茂みへと帰ってしまった。
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