・十行小説―九月分 「る」

第1話 猛る

 「夏休みが終わっちゃったあああああぁぁぁぁ!!!」

 幹男は叫んだ。

「どうしたの幹男ちゃん?!」

「夏休みの自由研究がまだ終わってないんだ!」

  —  —  —

 「何? まだ自由研究が終わってないだと?」

「はい……九月には絶対に提出しますから!」

「まぁ、お前以外にも何人か提出してないのもいるにはいるが……、ちゃんと期限内に出せないのは、計画性のなさの表れだからな! 反省するように!」

「ありがとうございます! 絶対、絶対に提出しますから!」

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