第23話 オーパーツ

 オーパーツ、それは現代の文明では解明できない、未知の造物。

 その日、調査隊が秘境、密林の奥地から発見したものは、数万枚に渡って山積みにされた「板」だった。

 後日、研究チームの解析によりその板のいくつかの謎が判明した。

 その板の一つは手のひらほどのサイズしかなかった。未知の言語のようなものが上部に刻印されており、板の中には金や銅線、鉄などの用途不明の細かい金属が内包されていた。

 ほとんどの板には共通して、加工されたガラス板が埋め込まれている。厚くは無く、片手間で使う物だと推測することもできる。

 研究チームは、貴族階級が使用した鏡だろうという、暫定的な結論を下した。

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