第24話 一つ、二つ、三つ

 夕暮れの公園、たまたま通り過ぎようとした俺はその日、公園で遊ぶ少年たちが目に留まった。子供たちは鬼ごっこでもして遊ぶらしい。

「いくぞー。ひとーつ、ふたーつ、みぃーっつ……」

 一人の少年が数え始めると、友達らしき少年たちが各々の方向へと散りはじめる。懐かしいな、と俺は郷愁に駆られつつ彼らの遊びを眺めていた。

「……じゅう。えっーと」

 数え終えた少年が探し始める。しばらく辺りを見回したが、周りは誰もいない。と、鬼役の少年の目がこちらと合った。そして俺の方角を指差すと

「○○、見ぃーつけタ!」

と言う。捕まっちゃったので、ぼくは■■■■■■くんのほうにもどりました。

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