第14話　ドイツ

○Wie geht's dir?

　ちゃんと届いてるかしら。一回あなたに宛てたメールが別の人に届いて以来、あんまりエアメールというものを信用してないのだけれど。

　こちらの暮らしは思っていたより安全よ。宿舎の近くがワインの名産地だっていうから、付き合いで現地民とほぼ毎日酒食三昧。羨ましいかしら？

　ここにいると、仕事で来ているということを忘れそうになるの。ライン川沿いの街並みは美しいし、若草色のブドウ畑と古城の景色は、平和そのものね。

　お土産はビールでいいかしら。あなたはお酒が飲めるから、ワインよりビールの方が美味しく飲めるでしょ。帰ったらいつものテラスで乾杯しましょう。

　それじゃあ。　Einen schönen tag.

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る