第24話 河童だのみ
霧の深い山道で迷ってしまい途方に暮れていたとき、奇妙な者に出会いました。
「Quax、人間かい、道に迷ったんだねぇ」
ぬらぬらとした緑色の皮膚、頭の皿、口部にある巨大な嘴。それは、河童でした。
河童は親切にも、山麓へ帰る路を案内してくれました。
「あなたのような人間はよく、私たちの国に訪れるんですよ」
「へぇそれは。どんな人間がやってくるんですか」
「色々いますよ。ちょっと前には、小説家の青年さんがいらっしゃいましたなぁ」
麓に近づいたところで、私は河童と別れることにしました。
「Quew、お元気で」(河童はよく“Q”から始まる言葉を発していました)
私は河童に礼をし、無事に帰りました。今度は彼らの国に訪れてみたいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます