第28話 猫も杓子も
「やぁ猫くん。今度は『干支』ってやつの席を狙っているらしいね!」
「やぁサソリくん。また僕のことを馬鹿にしに来たのかい?」
「馬鹿になんかしてないさ! でも馬くんは君と同じく『干支』の席を狙っているらしいし、鹿くんはこの前『花札』の席を獲得したようだよ」
「ご丁寧にどうも。あっ、馬くんだ。おーい。『干支』、一緒に成れるといいね」
「あぁ猫くん。『干支』ならとっくに申し込みは終了してるけど……」
「えっ」
可哀そうな猫とサソリ。既に干支の席が埋まってしまっていることに気づかなかったのです。友達の馬くんに抜け駆けされた猫は、馬を酷く罵りました。サソリは、猫の二の舞にならないよう注意し、後日、無事『星座』の席を獲得しました。
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