第4話 アオダモ
子供のころから、家の庭にアオダモの木が植えてあった。死んだ爺ちゃんの趣味だったが、他にも見栄えのいい木はあったはずなのに、なぜアオダモなんだろう。
今日は家には俺一人だ。夜中二時まで好き勝手過ごした後、もう寝ようと部屋に入ったとき、歩く物音がした。今日は親は帰ってこないはず……。寒気がした。何故なら、物音は家の窓から聞こえてきたからだ。
怖かったけど、好奇心が勝って、ちらっと正体を覗きみた。その時、それと目があってしまった。手には通帳、泥棒だ! 俺は身が竦んだ。泥棒は口封じとばかりに、俺にナイフを向ける。俺は急いで庭に逃げ、あのアオダモの裏に身を隠した。
奴が来る! 俺は朽ちて折れていたアオダモの幹を手に取り、ヤケ気味に泥棒へバットのように振った! 幹は泥棒の腰にヒットし、泥棒は伸された。つ、強い。
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