第12話 どうすれば屏風から虎が出るのか
「では一休よ、この屏風から虎を出してみよ」
この無理難題に、一休は得意の頓智で考え始めました。ポクポクポク……。
「閃きました! では、虎を出すので、少々この屏風を拝借します」
そうして一休は、屏風の虎の絵が描かれた面を裏向きにしました。そして、一休は屏風の裏に隠れて、思いっきり大きな声で虎の鳴き真似をしました。
「ガオォォー!」
突然の大声に、殿様はびっくり。本当に虎が出てきてしまったと思ったのです。
― ― ―
「こうすれば『虎が出た』ってことにはならない?」
「うーん、本当に出てないし……。微っ妙、かなぁ?」
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