第10話 霊の正体は何者か
― ― ―
午前二時、彼女は目覚めると、金縛りにあっていた。全身がぴくりとも動かないが、瞳だけは動かせるらしい。(でたか……)と心の中でため息をはく。
違和感は胸元に感じていた。どうやら霊はそこに居るらしい。那奈は暫く天井を眺めていたが、霊は去る気配がないので、意を決っして胸元に目を遣ると、
『……ニャー』
と、半透明の三毛猫が、円らな瞳で那奈を見つめて、短く鳴いた。
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