第7話 パイプの音は、どこからきたのか
男は水道管の修理に来ていた。依頼主は一戸建てに住む夫婦二人、キッチン周りが水漏れしているとのことだった。
見たところ、部品交換で直りそうなので、早めに作業に取り掛かり始めた。
――ふと、異音がした。「オォー、オォー」と高く響く音。最初は室外機か何かの駆動音だろうと気に留めなかったが、音は男に訴えるように「オォー」と唸る。
さらに、音はどうやら『近づいている』。「オォー」と聞こえた音が、次には「オォー、ァ―」と。もう数秒経つと「オォー、ァ―、ェェ―」。そして、男がもうすぐ部品交換し終えようとしたとき、はっきりと水道管の奥から声が聴こえた。
『オォォォ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます