始まり

/一応写真や手紙はこの場で復元できない程に焼いておく、写真は特にだ、あいつらなら、急に消息不明になった人物が何者かなんてすぐに嗅ぎつける、完全に消しておけ/



   もう出るのだろうか?  違法滞在者であることがばれない限り問題ないと思うが 別にいいか どうでもいい


      /よし,明日ここを出る ASOCとも連絡は取ってあるし、、あとベアータも一緒に行くぞ/


    なぜだろう まるで父の声が聞こえないみたいに 五感が鈍っている気がする、やる気がでない。


       /どうした そりゃ急な話で驚くかもしれないが受け入れてくれ/


      「わざとSOCに捕まってスパイとして情報を提供は、、、できないか、、、」


      /そうだな 向こうは電子機器は使用できないだろうし B-5が相手となれば監禁状態にするだろうな  写真、全部焼いとくぞ/


      無理ならいいか


      もういい、持っていくものはないし寝よう

ーーーーーーーーーーーーーーーー朝ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  /出発しようか 向こうについたら色々聞かれると思うが気にしないでくれ/


  {はい}


 ベアータがキレのある声で返事をする。


  父の話を省略すると今から行くのはASOC本部で どの国にも属していない孤島にあるらしい、というか孤島が本部らしい

 そこには自分のようなASOCの情報源である自分ののようなSOCに狙われる人達専用の寮がいくつかあり、そこで過ごすらしいが、自分の場合は現地調査班に父から直接スカウトされた。


 父の班は自分を含めて6人で S1 S2 S3 S4 S5 そしてB-5からS6となる自分、基本的に間接的にしか交えないASOCとSOCの競争率は高く、

ありとあらゆる手段を尽くしてつぶしあうらしい、亡命も覚悟しなければならないとも伝えられた。もし降りるのならば一生この施設で不自由なく暮らすことができると


ベアータは悲しそうに返事をしていた。


いざついてみると新築としか思えない程綺麗で巨大な建物が点々とあった。そしてここが最高司令官のいる本部。

そのタワーは天を貫くほどの高さを誇っており、全面ミラーガラスだった。


その数キロいった所にあるのが自分の寮



  /あそこが俺の部屋でここがお前の部屋だ、毎月このケータイに10万ポイント入るから自由に使え 使わなくとも生活はできるけどな/


    とても綺麗な部屋だが木材の匂いはしなくて ihコンロを使っていることから火事に気を使っているのかもしれない、


  {あら、新人さん?}


  そこには容姿の整った20歳位のボンキュッボンな女の人が立っていた。

  /ああ、日本でへましてな ここで暮らす事になった、仕事にも絡んでるからよろしくな/


    {よろしくね}


     指に指輪の跡がついている、若いのに結婚しているのだろうか 施設内結婚なんてむなしいな、

それに筋肉の付き方が下半身のわりに上半身の筋肉が多い気がする、

この寮の部屋の数も6つだったし仕事のこととか言ってたのでもしかしたらこの人が現地調査班なのかもしれない


  「S5さんですね よろしくお願いします」



   {へぇー、なんでわかったの?}



   「父の部屋が左端で自分の部屋がここなのでその順番に数字を割り振るとそうなりますかね、、」


    {そうねえ、その推理は雑ね、 もしかしたら同じ班じゃないかもしれないじゃない}


  「あなたの筋肉の付き方は格闘技系だし  それと手の豆、銃を持ったからじゃないですか?だから現地調査班かなと」


     {やるじゃない 私の筋肉みたいの?}


          「いいえ」

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