運命の歯車

  {やっぱりやりすぎだったんじゃない?、確かに向こうが悪いけどさ 肋骨骨折だってよ}


  あれから教師陣に呼び出されてお説教タイムが終わり。自分の父と電話で全てを話して、向こうの親と話をするととりとめのない状態に至ったので裁判をする事になった。


     「分かってる あれはやり過ぎた、まさかここまで大ごとになるとは、、」



  =========== 自宅 ==========

   {おかえりなさいませ}


  「そのメイド服やめろといっただろ。」


  {仕事ですので}


   こいつは義兄妹のベアータで メイドの仕事に憧れている。



  「父さんは?」


   {屋上いにいた気がします}


   階段を上がり屋上には煙草を吸っている儀父がいた。


      /あの事なら心配しなくていい/



      /色々調べたよ お前の友達にも探りを入れた、数メートル吹っ飛ばしたんだってな/


    「確かにすっ飛んだ でもあれは蹴ったタイミングでアイツは後ろにのけぞるようにジャンプした それもあってのことだ」


    /いいや それでも人は飛ばない あの頃の感覚を思い出したんだろ それと、お前に言っておかねばならないことがある/


        急に風が止み 空気がずっしりと重くなった。


     /知ってるよな、お前の戸籍は所詮偽造、12歳の頃からしかお前のデータはないんだ そんなお前が裁判を起こしたらどうなると思う?/



      「わかってる 違法滞在者かもしれないと警察がここに来るかもな、それにあいつらが見つけてくるかもしれない

 いや あの完璧主義者達なら違法滞在者にはサーチをかけるだろう」


     /、、、、、、、、、、、/


    /significant organized crime 通称SOC   金のためなら町だって支配して自爆用の兵士を作るような奴らだ

  、SOCの厳密な秘密主義はどんな国でさえも破ることはできていない、また、一度協力すれば絶対に彼らからは逃れられない、、、はずだった/


         「自分か、」


     /そう、、No.B-5  お前だ、 SOCの訓練所を12歳で潰し脱走した兵士 

お前が俺らからすると大きなカギなんだ 彼らはお前を探して殺すか拷問を与えて俺らの情報を吐かせ

ようとするだろう。 だから、吐けないように どんなに優秀なお前の頭脳でも俺らの情報を与えるわけにはいかなかった だから、/



      「拉致されても情報を与えないために、父さん達がASOC(anti significant organized crime)であること隠していたが、B-5はきずいてしまった、

 それでも特定されないだろうと思っていたら今度は偽造戸籍がばれてしまう可能性が出てきたのでASOCに先に取り入れて大事なカギをしまってしまおうと?」


      /流石だ 美猪葉びいは/


    美猪葉 そういえばそんな名前だったな、美しい猪と葉 ただ単純にB-5を文字っただけなので愛着は皆無だ。

      色々忙しくなりそうだ、赤塚にもしばらく会えないだろう、

自分のにも青き春のそよ風が吹き始めたら直ぐに台風のようなものが来て人生を滅茶苦茶にしていく、やはり運命というものなのだろうか。


赤塚にLINEしておこう



赤塚、もう すべて忘れろ もう会えない




 何故か指は震えて送信ボタンが押せない もしかすると別れるのが怖いのかもしれない、

 一度メッセージをすべて消してまた文章を書き直す。



赤塚

心配しなくていい またいつか会える。じゃあな



もうこれでいいだろう、自分のような人間なんてどうせすぐ忘れる。

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