赤塚の豪邸
ダンスを終え、帰りのバスは自由席で赤塚が隣に座ってきた、男子たちが赤塚にしゃべりかけてくるが赤塚はめんどくさそうに
{うん}
としか言わなかった、
帰りは寝てしまってよく覚えていないが、隣にいる赤塚の甘い香水の臭いのおかげで安眠できた、
バスから降りて家に帰ろうとすると
{あのさ、うち来ない? お礼がしたいんだけど、、 }
「お礼が何かによるけど 9割行きたくないな」
{じゃあ残りの1割に賭けてみない?}
お礼ガチャか?相変わらず積極的な奴だ、しかし自分もいい体験をしたので少し位自分の時間を割いてもいいだろう。
「賭けよう」
==================
それから赤塚さんの家に上がると綺麗でかなり大きめの和風な家で囲いまで付いていた
「凄いな、赤塚の家とは思えない」
少し嬉しそうにしている
{ささ、上がって}
「ああ、お邪魔します」
(おかえりなさいませ おや、お客かな)
なにやら家政婦までついているようだ、家にはドイツ人の母の面影は見当たらないな
自分は赤塚の部屋に案内され、
「赤塚の家金持ちだったんだな 制服にシワがないから育ちはいいと思っていたが、、ここまでとは」
{うへへへ、}
気持ち悪い、そんな茶番が終わると気まずい雰囲気がつずいた。
「お礼、無いのか」
{私の家に上がれた時点でお礼じゃない?}
「はぁ、、帰るわ」
何だこのくそアマ、
{うっうそだよ!ちょっと待って! 、実は}
{あの、、私}
赤塚の顔が赤面する、こいつは自分に好意があるのだろうか、しかし、そんなことを考えているつかの間 一つの写真に目を向ける
「まて、あれはなんだ」
{え、ああ、あれは私のママの写真、綺麗な人でしょ 今はドイツに用事があっていないけどね}
まだ赤塚は赤面してもじもじしている
それよりこの女、どこかで見たことがる それも何か重要なモノを感じる、なんなんだこの感覚は
「うっっ、、、」
自分は強烈なめまいと頭痛に襲われ倒れた。
==========================
薄暗い部屋、緊迫した空気
パアン! だだだだだだだだだだ!
銃声だろうか
自分の目の前には幼少期の自分と母がいる 夢だからかあまり鮮明ではない。
(待って!お願いその子をつれてかないで!)
「母さん!! 僕は大丈夫だから! 母さんは逃げるんだ! リーアだけでも連れていけ!」
========================================
ああ、夢か、あの事を、なんで なんで、、、
悲しみと哀しみと憎悪が押し上げてくる、
「うああああ!!!!!」
隣にいる赤塚が目を丸くしてこちらを見ている。
「赤塚! 僕は何時間寝てた!?」
{ぼく? 12時間だけど、、そんなことより心配したわ 急に倒れたらうめきながら寝てるし、ずっと泣いてるし、すごい汗よ}
布団を見ると汗と涙でビショビショだった。これは申し訳ない
「すまん、、、」
{いいのいいの 元はわたしが呼んだんだし、でもまあ、慰謝料として何かおごってもらおうかなぁ}
「そうだな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます