第3話:鬼神が如く
アキヅキ=シュレインはただただ、しっかりと両手で握る両刃が蒼い
次々と石壁を乗り越えてくる
石壁を乗り越えた
そして、眼の前の金髪エルフの女騎士を包み込むように襲い掛かる。
だが、アキヅキは包囲されることを念頭に置いて、身体を動かしていた。
アキヅキは宙返りをしながら一足飛びで、自分を包囲しようとした
全身鎧を着込み、しかもあんな1.8メートルはあろうかという長大な
背後を取られた
またもや、宙に
しかし、それがいけなかった。退くのを見るや否や、アキヅキは
頭頂部から蒼く光る
彼らは一目散に
「逃がすものかっ!」
アキヅキは
そして最後に残った
しかし、アキヅキは勢いそのままに、
アキヅキが両手で握る
そして、ふんっ! とまるで女性らしからぬ鼻息の荒さをもってして、無理やり
その後、彼女は東側の石壁の上に転がる
石壁の上の屍を片付け終わった後、アキヅキは石壁の東側の真ん中で仁王立ちしだす。そして、右手で
「わたしはアキヅキ=シュレイン! ポメラニア帝国の守護者にして、勝利の女神よっ! わたしが健在である内は、決してこのゼーガン砦を抜けるとは思わないことねっ!!」
アキヅキがそう宣言すると同時に、合わせるかのようにニコラス隊の面々が手に持つ
「我らが女神はこの
その宣言を間近で聞いていた
「はははっ。隊長、いえ、司令官代理殿。いくらシャクマ殿の進言があったからと言って、やりすぎじゃないですかね?」
退いていく
「ううう。今更ながらに身体が震えてきたわ……。もし、石壁を登りきられたら、敵を全滅させて、さらには声高らかに宣言しろとまでシャクマに言われてたし……」
「でも、司令官代理殿。格好良かったですぜ? まるで物語に登場する英雄のようでしたぜ!」
アキヅキを手放しに褒めたたえてくるニコラスである。悪い気はしないのだが、アキヅキとしては必死も必死であった。これが上手く行くかどうかで、この攻防戦の行方がが左右されるぞ? さあ、頑張れとシャクマに尻を叩かれたのだ、彼女は。
本丸の前でシャクマに尻を叩かれて送り出されたアキヅキは石壁の上に続く階段を駆け上った。そこでニコラスたちがあわやというところまで追い詰められたのを見て、彼女の中の何かが弾けたのである。
そこからは鬼神が如くに
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