65万のけいやくで100万近く受け取って、起訴する、慰謝料よこせっていう人

 もう、なにから話せばいいのやら。

 施工屋はその契約が65万であることを納得したのに、前金と途中金×3回分で95万5000円受け取り、全て材料費と自分の生活費に使ってしまったから、不当だ、裁判所はこれを認める! とメールで伝えてきた。

 母が「屋根の痛みに気づかず、ペンキ塗りだけ頼んだ」というのを

「屋根の痛みを隠して塗装させようとした」からパワハラであると言っている。

 しかし、警察に相談したところ、パワハラを取り締まるのは警察で、裁判所ではないのだ。

 わたくしが早めに教えてあげたら、

「警察に被害届出しに行く!」

 と鼻息荒い。

 おかしいな。知らずに訴える気でいたのだね。


 それに、調べてから見積もり出すのが普通でしょ、というと、「ネットで調べたがネットではわからなかった」と。

 やはり、物件を見てないで契約したのだ。

 これは彼の過失なので、控えめに「あなたの過失なのでは。」と伝えたら、あくまで自分の過失ではなく、うちの母が屋根の痛みを隠して塗装させようとしたのが問題だという。


 こうなったら、契約者同士の争いなので、わたくしは対応できない。

 相手も、

「裁判所でお伝えします」

「そちらの弁護士となら話します」

 と繰り返す。

 パワハラで訴えるというから、こちらは消費者センターや警察の住民相談係りまで行ってアドバイスをもらってきたのに。

 それにパワハラは警察の管轄だと教えてあげたでしょ。わたくしも、警察で教えてもらったの。

 だけど「誠意と職人としてのプライドを」どうこうされた! という割には、物件を見もしないでネットで見るだけ。それで長い付き合いだから特別ですよと、65万で契約見積もりをしてしまった。

 ところが蓋を開けたら、プライドがズタズタになりました、と。

 非常に勝手な性格である、と言わざるを得ない。


 母はローン漬けなのに、正規の支払いはすると言ってすでに95万5000円はわたしているのだから、それに払わないとは言ってないのだから、慰謝料は勘弁してよと、思うしメールしたわけだ。

 ところが聞かない。

 弁護士に頼らず、自分で裁判を起こすと言っている。

 お金に困ってるなら言いなさいよ。同じ気持ちだから。

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