中傷メールではないと母は言うけれど……

 たった一日に5通もメールしてくるなんて、おかしいとおもうのだ。

 4月15日月曜日で止まっていたショートメールが、夕べ母が「穏便におんびんに」と返信をしたおかげで復活してきた。今は4月24日(水)。

 今朝から3通とどき、

「理解してほしい」「奥さんはご主人よりひどいことをわたしにしてきたのです」「後は裁判所でお話しましょう」(意訳)などと連ねてきた。

 母が低姿勢に出ているというのに、その内容は傍若無人の理不尽だとわたくしは考える。

 父が彼になにをしたかは知らないが、父だって足元を見られて苦労してきた。

 頼んだ材木とはバラバラのサイズの材木を持ってきて、父は自分でのこぎりをひいて小屋を建てたのだ。こんなはずではなかった。

 なのに施工屋は、母に罪悪感を植えつけ、恐喝まがいのことをしてきた。

 メールに反応すればメールで脅す。

 一般人に「裁判所から通達がきますよ」といえば、縮み上がってへりくだるに違いないから、それも計算のうちということ。

 実際は民事裁判なのだから、個室で話して終わりだと昔、元カレに聞いたことがある。

 個室で話したら、いわれのないことでも、感情的になって悪印象を持たれかねない。

 母がうんと言わないので説得して、警察に行くことに決めた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る