第2話 RASゲーム株式会社
一週間後、どうしても気になってしまった奏斗はRASゲーム株式会社の前に来ていた、あんなに大掛かりな機械が届くと、誰だって好奇心がわくものだ。
それともう一つ、ここにきて驚いたことがある。
このゲーム会社の本社ビルはとてつもなくが大きいのだ、まるで某有名大企業のようだ。
こうして呆然と立ち尽くしている間にも、何人かの人がビルに入っていくのを見た。ゲームのテスターなのだろうか...
ちなみに気になってこのゲーム会社を調べてみたのだが、一切新しいゲームを発表するようなことを書いていないどころか、そもそも出来たばっかりの会社のようだ。
まぁこうしてずっと立っているわけにもいかないので、中に入ると受付嬢が待っていた。
「テスターの方ですか?」
「まぁ一応...」
「ではあちらのエレベーターを使ってもらって、7階へ上がって正面の大広間にお願いします。」
エレベーターも高速で動く最新のものを搭載していた。広間にしてもそうだ高級な素材をふんだんに使い作られている。
『この会社どこからお金が出ているのだろうか....』
数百人は集まっているだろうか、会場はざわついている、それよりもなんなんだこの周りのスペックの高さは......美男美女ばかりじゃないか。時たま俺みたいな平凡な奴がいるくらいだ。
なんて考えていたその時だった。会場はいきなり暗転され広間の奥にある舞台
にスポットライトが照らされた。
「本日は、RASゲーム株式会社の新作ゲーム発表会にお集まりいただきありがとうございます。」
いきなり声が聞こえだした......
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