きみの物語になりたい――March
同題異話SR -Feb.- 『きみの物語になりたい』
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452218874172994
先月の同題異話SR、『Dear K』に参加してくださったみなさん、作品を読んでくださったみなさん、みなさんのおかげでSRは企画として成り立っています。ありがとうございます。いやもう本当に、ありがとうございます。
先月のエッセイで、最後に向けて盛り上げていく的なことを書いたんですが、見事に体調不良に陥りまして(今もまだ引きずってます)、結局、企画を盛り上げていくのはみなさん頼みとなってしまいました。深謝します。
至らぬ主催者で、実は体調面に不安を抱えてもいるのですが、みなさんのおかげで最終回まで辿り着きました。2年間本当にありがとうございました。みなさんへの感謝は尽きません。
さて、今回のタイトルは『きみの物語になりたい』です。
これは僕がSRに抱く思いをそのまま形にしたものです。たくさんのタイトルを考え、その多くは没にして、悩んだ末に選んだものを企画のお題として送り出してきました。24も並ぶことになりましたが、そのいずれも、「誰かの作品になりますように」との願いが込められたものです。
最後はSRを体現したタイトルにしたいとの思いから、今回のタイトルを採用しました。
本当は、最終回っぽいタイトルも対案としてあったんです。『さよならの向こう側』というタイトルを考えていて、一時はそれでいこうかと考えていました(そっちの方が良かったという意見は受け付けますが時すでに遅しです)。
しかしSRの無計画さのツケが最後で巡ってきたといいますか、“さよなら”ってフレーズ、9月のタイトルだった『サヨナラ、小さな罪』で使ってるんですよね。最後の最後でネタ被りってどうなのよ、と、そんな事情もあってお蔵入りになりました。
結局、『きみの物語になりたい』は、いつもの香鳴節ですね。相変わらずのSRで終わるのもいいんじゃないでしょうか。
あとやっぱり、まだ“さよなら”したくない!という気もしたんですね。いつになるかわかりませんが、同題異話SRの第3期があったらいいなと、そんなところに含みも持たせたくて、“さよなら”はチョイスしませんでした。
今回のタイトルでは、誰かの物語になることを望むことになります。
みなさんの作品の中で描かれる“物語”は、どんなものになるでしょうか。きっと色とりどりの解釈が並んでくれるものと期待しています。
(“さよなら”を選ばなかったもうひとつの理由として、卒業ネタばっかりになりそうだなというのもありました)
恒例の余談タイムですが、誰かの物語になりたいタイトルを散々考えてきたわけですけど、面倒なので正確には数えませんが、没タイトルは200から300ほどだと思います。今ざっと数えたんですが、自分で驚きました。よくもまあ、そこまで並べたもんですね。
書いてきた詩の作品数が多いのが、大いに役に立ちました。自分の詩を読み返して、作品のフレーズから着想を得ることが多かったからです。
これはちゃんと数えましたが、カクヨムに公開している詩は209作品ありました。思うに、詩の書き手としての香鳴裕人が、考えるタイトルに与える影響は大きかったように思います。
2年間の総括は別途書く後書きでやりますね。
さて、やるとかやらないとか言っていた新企画ですが、いったん暖めておこうかと思います。と言いますのも、体調面での不安が拭えないためです。
このまま主催者を続けても中途半端にしかなりませんので、一度お休みをいただこうと思います。
自主企画連続主催記録が2年で途切れてしまうのは残念ですが、体調を優先させていただきます。
新企画は機が熟したら、そういうことでお願いします。
2年間、みなさんと共に長い航海を続けてきました。
数多く参加してくれた方も、1回だけのスポット参戦の方も、それらの作品は航海の大事な1ピースです。
大事なたくさんのピースがあったから、ここまで来ることができました。本当に本当にありがとうございます。
まだ終わりではありません。SRのゴールはみなさんの作品で完成します。どうぞ楽しんでください。航海の終わりを見せてください。
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