凍えるほどにあなたをください――Jan.



同題異話SR -Jan.- 『凍えるほどにあなたをください』

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354055484736980



 あけましておめでとうございます。

 12月、『雪待ちの人』に参加して種々のきらめきを与えてくださったみなさん、読んで企画を成り立たせてくださったみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 はてさて、いつも30作前後が集まる安定した企画のSRだったのですが、先月は参加作品数が少し物寂しい数字に終わりました……って書こうとしてたんですが、最終日に怒濤の滑り込み参加があった結果、参加数27作品(企画終了時点)と、何とか格好がつきました。ただ、カクヨムコンの真っ最中なので致し方ない面もあるかとは思うのですが、思うように企画を盛り上げてやれない自分の主催者としての力不足は感じています。

 あんまりしんみりしてもいけないので、今回の話に移りましょう。


 さて、今月のタイトルは『凍えるほどにあなたをください』です。

 これはもともと夏の時期のタイトルとして、『ゆるほどにあなたをください』という候補があってですね、結局それは使われずじまいだったのですが、逆に冬にしてみたらどうだろうと思案した結果、生まれました。いかにもSRらしいひねくれ方をしていて、個人的には気に入っています。

 なんだまたハードじゃないかというお声もあるかもしれませんが、SR的にはミディアムです。たぶん。

 凍えるほどに“もらう”というのも奇妙ですね。普通、誰かを“もらう”となると、温かくなるイメージでしょう。そのあたりをどう解釈して書いてくださるか、注目ポイントですね。


 早いもので、同題異話SRは(今月含め)残り3回となりました。全24回中の22回目が今です。目の眩むような長い道程みちのりだった気もしています。

 3回もある、のか、3回しかない、のか、やっぱり判断がつきません。

 けれどSRの小さな冒険は、まだエンディングを見ていません。それだけが確かなことです。

 どこに行き着くのかまだわかりませんけれど、みなさんと一緒の航海を全うしたい、そのことを願っています。


 あまり暗い話にはしたくないのですが、あえて触れます。

 同題異話SRの第2期は、苦難の時期に歩んできたものでありました。

 何の気休めにもならないかもしれない、それでもカクとヨムを通じて一時でもいいから誰かの慰みにならないか、そんな願いも生まれました。

 ちっぽけな自分にできることは、それくらいしかありませんでした。

 苦難の時期はこれからも続くでしょう。

 本当に苦しんでいる方はそもそもカクヨムどころじゃないと思います。歯がゆい、その一語に尽きます。

 残り3回、せめて誰かの慰めになることを願い続けます。それしかできません。

 まずは3ヶ月、自分が元気でいることですね。


 ずいぶんと話が逸れました。

 『凍えるほどにあなたをください』で語れることがあまりなかったという裏事情もあります(苦笑)。

 自分で決めておいて何なんですが、“凍えるほどに”、“ください”ってどういうセンスですか。いつもの香鳴節と言えばそうなのでしょうけど、自分で自分に呆れます。

 参加数が少なかったと嘆くわりに何にも懲りないようです。SRはいつも通り平常運行で進んでいきます。

 奇天烈な香鳴のセンスに付き合わされるみなさんには、「お気の毒に」としか言いようがありません。

 でも今までもずっとそうやって歩んできたんですものね。今まで築き上げてきたものを信じて、自分のセンスで全力投球しますから、どうか打ち返してやってくださいな。

 今年もよろしくお願いします。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る