愛と呼べない夜を越えたい――Nov.



同題異話SR -Nov.- 『愛と呼べない夜を越えたい』

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054935331798



 みなさんのおかげでこうして主催者を続けてこられています。企画に参加して華を与えてくださったみなさん、読むことで企画を成り立たせてくださったみなさんに、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 『珈琲は月の下で』は、正直、やらかしちゃったタイトルかなと思っていたのですが、みなさんの熱意のおかげで、多くの作品が企画ページに並びました。

 良いコーヒーは飲めたでしょうか?


 今月のタイトルは、『愛と呼べない夜を越えたい』です。

 まず最初に謝ります。“夜”の話が2回続いちゃってごめんなさい。もっとうまくやれれば良かったんですが、どうしてもこうなっちゃいました。力不足をお詫びします。2ヶ月連続で、どっぷりと夜に浸ってください。

 先月言っていました通り、ベリーハードとして考えたものです。なんですが、“ベリー”じゃなくね?という疑問が僕の中で湧いています。

 人によって捉え方は様々だと思いますが、同題異話SR第2期のベリーハードはこんな感じです。

 第1期だったら、はいはい、いつものハードモードね、で済まされていたかもしれません。


 もっと難易度を上げる対案はあったんです。それは、『愛と呼べない夜を壊して』というものでした(そっちの方が良かったというご意見は拝聴しますが時すでに遅しです)。

 『愛と呼べない夜を壊して』の方が難易度が上がりそうだな、というのはあったんです。友達何人かにもこっそり聞いてみたので、見当外れではないと思います(『壊して』の方が難しい、という回答が優勢でした)。

 ベリーハードと言ったからには、それにふさわしい意地悪なほどのハードを用意したい気もありました。

 なので例によって企画当日(11月1日)まで、『越えたい』なのか『壊して』なのか迷っていました。


 今回、採用の判断基準としたのは、『愛と呼べない夜』をどう捉えるかという点です。

 『愛と呼べない夜を壊して』の場合、『愛と呼べない夜』は否定的に捉えられているように思います。壊してしまうものなんですからね。

 一方、『愛と呼べない夜を越えたい』の場合、肯定的とまでは言えないかもしれませんが、『愛と呼べない夜』を拒絶する向きはありません。

 せっかくの『愛と呼べない夜』なのだから、拒絶してしまってはつまらないだろうと考え、難易度は下がるかもしれないなと思いつつも『越えたい』を採用しました。

 要するに例によって例のごとく、主催者のセンスに一任というアレです。同題異話SRはそういう企画です。


 恒例の余談タイムに入りたいのですが、『愛と呼べない夜を越えたい』で、何をどう書けばいいんでしょう。

 例えば恋人未満の夜の記憶……ないこともないですが、ここで暴露することでもないような気がします。

 まあ、そこそこ生きてれば、それなりにいろんな夜があります。

 そのうちの、愛と呼べない夜は、僕がひっそりと思い返すに留めて、ここには書かないでおこうと思います。

 結局何も書かない余談タイムでした。


 さて、同題異話SRが第2期で終了するというのは先月お伝えした通りです。

 みなさんに提供できるタイトルは残り4つとなりました。今回のような意図的なハードモードはもうやらないつもりです(※ちょっと書くのが難しかったとしても、それはSRの平常運行なので……)。

 ハードモード好きの方は、今回がラストチャンス(?)になりますので、ぜひ奮ってご参加ください。意図せずハードモードになることはあるかもしれません、と、言い添えておきます。一年半もやっておきながら、いまだに難易のコントロールができません。


 同題異話SRが(今回含め)残り5回もあるのかと思うと、正直、眩暈めまいがする思いですが、それでもおぼろげながら、同題異話SRという長い航海のゴール、その輪郭が見えてまいりました。なんとまあ、もう20回目なんですね。

 この航海が終わる時、自分がどんな心境でいるのか、全く想像がつきません。ただ、みなさんと一緒に2年間の航海をやり遂げたなら、それはきっとかけがえのない誇りになるだろうと、そのように思います。

 無事にゴールまで到達できるように努めてまいります。決して長くはない残りの期間、どうぞよろしくお付き合いください。




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