記憶を踏みつけて愛に近づく――Nov.



同題異話SR -Nov.- 『記憶を踏みつけて愛に近づく』

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054892017163



 -Oct.-『愁いを知らぬ鳥のうた』に参加してくださった皆さん、読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。後半戦の始めだったのですが、これがまた幸先さいさきが良く、参加作品数がいつもの1.5倍くらいになりました(企画終了時点)。ハードモードのつもりだったので、もっとずっと少ない数になるかと思っていたのですが……嬉しい驚きとはこのことです。深く感謝します。SRではなく、“同題異話”というものが広がりを見せているのだとすれば、(もともと同題異話の形式を考えたのは僕ではないのですが)喜びを感じます。


 さて、11月のお題は『記憶を踏みつけて愛に近づく』です。ここから解説という名の言い訳をしなければなりません。

 先月、「もうハードはしない」と明言しまして、僕自身もそのつもりでいましたし、今回、より具体的なお題である分、『愁いを知らぬ鳥のうた』よりは簡単だろうと、安直に考えていたのです。


 それがまあ、Twitterでアンケートをとってみたところ、「今までで一番難しい」という声さえ頂戴しまして、結果としては、2ヶ月連続のハードモードになってしまったようです。

 熟考をしたつもりが浅慮だったわけですが、僕の発想の限界ってものもあるので、もうこれは勘弁してもらうしかないです。いやもう、本当に熟考してるんですよ。考えすぎて難易がわからなくなってるのかもしれません。

 今回は懲りましたので、「今後もうハードモードはないよ」とは、あえて申しません。


 結局のところ、いつも通り(いつも以上に?)難しいSRなのですが、今回、ちょっと乱暴と言うのも変ですが、少しばかり攻撃的なタイトルにしてみました(それがさらに難しくさせているのかもしれません)。今まで穏やかなタイトルが並んだので、ちょっと質感を変えたかったのです。

 踏みつけられる記憶というのはいかなるものか、皆様の挑戦に委ねます。


 “愛”という語がついに出てきました。12ヶ月あって、何度も使えない言葉ですから、ある意味ではとっておきです。こういう語を使うのは、先のことを考えるとどうしても慎重になってしまうのですが、今回、近づくなら愛しかないだろう、という感覚でした。

 これは直感的に決めたもので、特に深い解説はありません。


 ここから余談タイムですが、タイトルを考えているのは楽しいので、ついつい再考に再考を重ねてしまいます(正しい解答を導き出せるとは限りません)。

 そんなわけでタイトルのストックがたくさんありまして、その数はというと(やる、とも、やらない、とも言いませんが)、第2期を12ヶ月まるっとできてしまうくらいです。

 同題異話SRの第2期に期待される方がもしいたら、今のうちから主張しておくと、より気合いを入れてタイトルを考えるかもしれません(繰り返しますが、やるともやらないとも言いません)。


 さて、“記憶を踏みつけて”の解釈をあえてひとつ挙げるとするならば、それは過去との決別でありましょうし、今と未来の比重が重いということでもありましょう。

 盛大にやらかしちゃった(ハードモードにしちゃった)こととはきっぱり決別して、今これから、皆さんがどんな作品を書いてくださるのかを期待し、また、来月のことを考えていきたいと思います。こじつけですか?(笑)




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