同題異話SR -Sep.- 『夕紅とレモン味』

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　-Aug.-『一夜のキリトリセン』に参加して、企画を成り立たせてくださった皆さん、また、読んで企画を支えてくださった皆さんに、感謝したいと思います。ありがとうございました。キリトリセンの扱いはもしかしたら難しかったかもしれません。皆さんの意欲に助けられました。

　今月もどうぞよろしくお付き合いください。

　９月のお題は『夕紅とレモン味』としました。ハードモードやるかも、なんて先月のライナーノーツで書きましたけど、「タイトルが難しい」「ハードモードに挑戦したい」と、真逆の意見を頂戴する中で、今回はシンプルにいこう、という結論に至りました。

　企画内容にも書きましたが、【夕紅】は“ゆうくれない”と読みます。調べた限りでは、他の読みはありませんでした。説明しちゃった以上はそろえないといけないかなと思うので、“ゆうくれない”でお願いします。

　前回は夜でしたが、今回は夕です。特に深い考えがあるではないのですが、タイトルを決める際、なんとなく対みたいになるかなーとも思いました。

　皆さんの中で情景が生まれるかというのはいつも気にしていることですが、それに加えて、今回はストーリー内容になるべく干渉しないようにしてみたつもりです。夕紅（夕方か色）とレモン味さえクリアしていればいいわけなので、物語の内容はある程度自由が利くと思ったのです。

　「タイトルが難しい」というお声を受けて（なるべく）シンプルにしてみたわけですが、「ハードモードに挑戦したい」というお声もいただいているので、それを無視することはしたくありません。ですので、覚悟のハードモードはどこかでやりたいです。その時はどうぞ香鳴の無茶振りに乗っかってやってください。

　九月になりましたから、だんだんと日が落ちるのが早くなっていって、夕暮れを意識する時期かなあと思います。

　ちょっと調べてみましたが、日の入りの時刻を2019年の東京でみてみますと、9月1日が18時10分、9月15日が17時49分、9月30日が17時27分だそうで、日が沈む時刻は１ヶ月で43分も早くなるようです。

　9月1日に夕紅を見ている時刻は、9月末だったらもう夕闇ってことでしょうか。地球ってダイナミックです。

　【レモン味】のほうは、ずいぶん楽屋裏の話になってしまいますが、自分の書いた詩のタイトルから取ってきました（実はキリトリセンも、その題の詩があります）。自分の詩集のタイトルの並びを眺めて、何かいい語はないかなーと探していたんですね。びびっときたというか、レモン味という言葉は他の語とうまく噛み合ってくれそうだとすぐに判断しました。

　タイトルをうまく考えられない時、ヒントになるフレーズがないかと、自分の詩集を見返します。自分の作品なら言葉を取っていっても怒られないですからね(笑)。

　９月、同題異話SRも６回目、早くも半分なのか、やっと半分なのか、自分ではどうとも感じにくいのですが、はっきりしているのは、みなさんのおかげでここまでやってこれたということです。ありがとうございます。

　あと６回ありますが、どうしましょうか(苦笑)。いやあ、タイトルの案はあるんですけど、再考するのが毎月恒例みたいになっているので、先が読めないといいますか。同題異話SRは僕の想定など超えたところで進んでいきます。

　癖のあるタイトルを出している自覚はあるのですが、それでも、良いタイトルだと言ってくださる方がいて、とても嬉しい限りです。今月のタイトルも、そしてこれから先６つのタイトルも、SRの一面として受け入れてくださることを願っています。