夏思いが咲く――July
同題異話SR -July- 『夏思いが咲く』
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054890217286
まず感謝を伝えたいと思います。-June-『字句の海に沈む』に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。ハードモードになっちゃったなと(苦笑)、覚悟しながら見守っていましたが、皆さんはそんな心配など上回ってくださって、意欲的な作品が並ぶこととなりました。
また、読んで企画を支えてくださった皆さんにも感謝したいと思います。
さて、-July-の話に移ります。
今回のタイトルはぎりぎりまで再考を重ねました。もっと別なタイトルを用意していましたが、『字句の海に沈む』の後だということもあって、もっと書きやすいものにならないかと、粘って考え直しました。
再考するうえで重視したのは、皆さんの作品を制限しない、ということでした。朝でも昼でも夜でもいい、晴れていても雨でもいい、恋愛があってもなくてもいい、そんなふうに、自由な余地を広く残そうとしました。それゆえに、夏という季節だけは含めてしまいましたが、造語を用いて、解釈の幅を広げようということにもなりました。
どこかで造語を使いたいなと考えていたこともあり、詩などの形式でも参加しやすいみたいで、その辺りも含め、自分で納得のできる再考でした。
多くの人が、夏という季節に思いを重ねるみたいです。というのは、“夏思い”という語をひねり出すまでに、けっこう手間取ったんですね。
今回は造語だろう、そう思ってみても、例えば“夏色”というのはすでに色んなところで用いられていて、もう造語じゃないなこれは、という状態だったんです。というのを何回かやりました。本当にもう、みんな夏が好きすぎるだろうと。
Google検索を繰り返して、どうにか“夏思い”で落ち着きました。猛暑だなんだと嫌がられるわりに、夏が多くの人に好かれているというのはすっかりわかりました。もう二度と夏で造語は作りません。
じゃあ、造語じゃない語はどうなんだと思って、軽く調べてみたんですが、出るわ出るわで。“夏の盛り”だとか“厳しい暑さ”を意味する語だけでてんこ盛りです。「炎夏」「暑夏」「激暑」「厳暑」「酷暑」「極暑」「甚暑」…他にもまだまだあります。
昔の人にとっても、夏は印象の濃いものであったようです。
個人的なところでは、夏という季節には、強く残っている記憶が多くあります。ただ単に偏っているだけなのか、夏というものが強く焼きつけてしまうのか、それは何ともわかりませんが、思いを重ね、今では夏が一番好きな季節となりました。
などと言ってみても、厳しい季節であることには違いありません。皆さん、十分に注意してお過ごしください。
同題異話SRは今月で4回目の開催となりました。毎月楽しくハラハラさせてもらっていますが、全12回予定なのであと8回あるんですね。ここで1/3ですか。この楽しみをあと8回も続けられるというのは最高ですね。最後まで心臓保つでしょうか。
大変でしょうと言ってくださる方もいるのですが、特に大変という意識はなくって、やっぱりハラハラしているというのが適切です。今月のタイトルは受け入れてもらえるかなと、毎月気を揉んでいます(苦笑)。楽しいです。
SRの冒険はまだ半ばにも到達していないのだなと、そう思うと、ハラハラすると同時にワクワクしてきます。
今後ともどうぞ、よろしくお付き合いください。
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