字句の海に沈む――June
同題異話SR -June- 『字句の海に沈む』
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054889808723
最初に、-May-に参加して頂いた皆様、ありがとうございました。440円という狭い枠組みの中で、豊かな世界を築いていただきました。
続きまして6月、-June-となります。タイトルは、『字句の海に沈む』です。
まず第一に、みなさんがそれぞれ思い描くイメージ、作品の着想になるのかどうか、書いてみたいと思えるかどうか、それを気にしましたが、今回は別な思惑もあります。
今までジャンル不問としてきましたが、お題によって、どうしても参加しにくいジャンルが出てきます。これまでの参加作品は、内容は色とりどりでしたが、ほとんどが小説という形式でした。じゃあ今回は、ジャンル不問をきちんと活かせるものにできないか、そう考えました。
今回のタイトル『字句の海に沈む』は、エッセイやノンフィクション、創作論や詩など、そういったジャンルでの参加しやすさということも強く意識しました。カクヨムを楽しむ皆さんですから、きっと各々、素敵な“字句の海”をお持ちではないかと思います。
あ、もちろん、小説作品も大歓迎ですからね。結果、どうなるのかはまだわかりませんし、毎回やれるわけでもないのですが、今回は堂々と、「ジャンル不問です!」と言いたかったんです。
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ところで、カジュアルなお題(きみに会うための440円)と、そうでないお題(桜花一片に願いを、字句の海に沈む)を交互にやってみましたが、「このほうがSRっぽい」みたいなのあります?
バランスを良くしたいような、ある程度一貫性が欲しいような、けれどバリエーションも欲しいような……悩みどころなんです。
※12ヶ月分のタイトルはすでに決めてありますが、状況や反応に応じて差し替えています。
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無論ながら、(形式に限らず)どんな“海”が着意されるのだろう、と、楽しみに思って決めました。現実の海にしたって、その有り様は豊かです。浅瀬があり、深海があり、熱帯の海もあれば、極圏の海もあります。では、“字句の海”はいったいどんなふうにあるのだろう、と。
もしかすると、書いて読む皆さんに一様に“字句”を提示することは、逆に作品の範囲を狭めてしまうのかもしれません。けれどきっと思い入れがある、芯の強い思いがそこにある。もし幅が狭まろうとも。そんなふうに信じました。
企画に参加される方は書く人です。書く人にとって作品の最小単位は、“言葉”というよりは、きっと“字句”だろう、そんなふうにも思いました。わずかな誤字が悔しかったり、たった一語に悩み、迷って、あるいは、たったの一語を誰より気に入って……。
“字句”という語には“言葉”という意味合いも内包されていますし、結局は僕の主観的な美意識に過ぎませんが、今回は一語を悩み、一語を気に入った結果、“字句の海”とさせていただきました。
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