第2話

 腹が減った。

 とは、口には出さない。口に出すだけ無駄だからだ。口に出すことで尚更腹が減る。だから腹が減っても何も言わない。

 それがレイの常識だった。


「お腹すいたね、レイ」

 レイの常識を覆す人間が隣にいた。

 マリアだった。


「俺は減ってない」

 自分に言い聞かせるように言う。


 マリアと出会った日、つまりは昨日。殺した無法者から何か得られないかと期待していたが、二人仲良く何も持っていなかった。もしかしたら、彼らは『人食い』だったのかもしれない。

 無法者から何も得られなかった二人は、その後廃墟の中を隅から隅まで探索したが、あったのは酒か腐った肉くらいで、まともに食べられるものは見つからなかった。

 レイはその前日から水以外摂取していない。マリアも似たようなものだった。

 昨日はそれほど空腹感はなかったが、二周したのかまた腹が減り始めていた。


「じゃあ、食料があったら私の方が多くもらっていい?」


「だめだ」


「なんで?」


「俺の方が身体がでかいからだ」


「不公平、男女差別」


「なんとでも言え」


「ケチ」


「ケチにならないと生きていけないんだよ」


 マリアはいったいどのように、いや、どうやって生きてきたのだろう。世間知らず、というわけではないだろう。どんな世の中なのかは分かっているし、少女一人でふらふらしていたらどうなるかも分かっている。

 承知の上でこれなのか? 狂人よりも狂っているかもしれない。


「お前、昨日会ったばかりの俺に対して警戒心がなさすぎるんじゃないか?」


「マリアよ、お前じゃないわ」


「お前、面倒くさい女って言われたことないか?」


「マ、リ、ア」


「……マリア、もしも旅の途中で俺が死んだら、マリアみたいなやつはすぐに誰かに騙されて殺されることになる。まだ一日しか接していない相手に大きな口を叩いたら、普通はキレて半殺しにされるぞ」


「でも、レイはそうしないでしょう?」


「今から殺してやってもいいんだぞ」


「そんなことしないわ。だって、私を助けてくれたもの。昨日の夜も何もしてこなかったし。だから、私はレイを信用するわ」


 一日で懐かれてしまったらしい。

 昨日までは仏頂面をしていたマリアが、今日は年相応の明るさが見える。

 両親が死んで、それでも一人で旅をしなければならない状況だったのだから、一緒にいてくれる人間がいるだけでも安心するのかもしれない。


「何にせよ、飯は半分ずつだ。俺が空腹で動けなかったら、困るのはマリアだからな」


「うん、分かった」


 話し終え、再び廃墟の中を漁る。ここら辺は戦争の被害が少なかったのか、家の原形を留めている家屋が多い。良いものがあるかもしれないが、反面、他の人に何もかも持っていかれた可能性も高い。

 実際、さっきから食料が全く見つからない。環境だけで言うなら、まだ使えるベッドもあるし、誰かしらが集落を形成してもおかしくはないような場所なのだが。

 台所はもちろん、床下や倉庫にも何もない。

 それでも探す。誰かがここを通ったのは間違いないが、漁られた形跡がある場所を隈なく探す人間はあまりいない。

 残り物には福がある。

 この町のどこかに、一軒くらい漁られていないところがあってもいいはずだ。


「ねえ、レイ」

 戸棚を漁りながらマリアが言った。


「レイは、今までどんな風に旅をしてきたの?」


「それを話す必要はあるのか?」


「レイの事を知りたいだけよ」


「だったら、必要ないな」


「知りたいの」


「……」

 やっぱり面倒くさい女だ。


「ずっと一人だ。一人で旅が出来るまでは、無法者の集団に育てられた」


「うんうん」


「……」


「続きは?」


「以上だ」


「ねえ、レイ。あなた、面倒くさい男って言われたことない?」


「話す相手がいなかったから、ないな」


「すごく面倒くさいよ」


「そうか」

 マリアは、あきれたようにため息をつき、


「無法者の中では、どんな生活をしていたの?」

 と、問いを出すスタイルに変えたようだ。


 突き放してもいいのだが、連れて行くと決めたのは他ならない自分自身だ。少しは付き合ってやってもいいだろう。


「俺は、子供の頃からずっとそこにいた。十人くらいの集団だ。名前も付けられず、ずっと『ガキ』って呼ばれていた。飯の量は一番少なかったな。缶詰の蓋についた液しかもらえない時もあった。仲間が女をさらってきて、犯している間の番をさせられた。犯して、殺した後に、こいつとセックスしていいぞって、毎回言われてた。だから毎回、俺はその死体を邪魔にならないとこに片付けてた。腐っても臭いが届かない場所にな。そんな生活を続けて、一人でも生きていける年齢になった時に、そいつらの寝こみを襲って全員殺した。それからは俺一人だ」


 思い出すだけでもイラついてくる。死ぬよりはましだと思って従い続けた少年期。今も食料にありつけない日はあるが、あの頃に比べたらマシだ。


「なんでその人たちは、レイの事を殺さなかったんだろうね?」


「雑用が欲しかっただけだろう」


 そう答えたものの、それはレイも気になっていたことだった。子供じゃあ人を殺すのには使えないし、わずかとはいえ食料だって分け与えていた。大人十人分を確保するのは相当に大変なことなのに、なぜそこに子供を置いていたのか。


「無法者にも愛情はあるってことなのかな」


「それはない」

 断言した。あいつらに愛情などという高尚な器官が備わっているはずがない。


「じゃあ、レイが私を助けた理由は? 愛ではないの?」


「見ず知らずの人間に愛もくそもあるか。ただの気まぐれだ」


「一目惚れだって考えられるわ」


「マリアみたいなガキに惚れたりはしない」


「私、けっこう美人だと思うけど」


 美人という自覚はあったのか。だったら尚更周囲には気を付けるべきだろう。昔は化粧でいくらでも化けることが出来たが、今のご時世化粧なんてしている余裕のある人間はごく限られている。だからマリアのような素美人は襲われることが多い。襲われることが多いから少なくなり、美人はどんどん消えていく。

 悪循環だ。


「私がどんなところで育ってきたか、知りたい?」

 床にしゃがみタンスの引き戸を開けていたレイを覗き込み、試すような口調でマリアは言った。


 それに対しレイは、物を漁る手を止めず、


「別に」

 と、端的に答えた。


「もっと人に関心を持った方がいいと思うよ」


「関心を持っても、早いうちに死んで別れるような時代だ。だから知る必要はない」


「でも、人は昔から死ぬものでしょう? 死ぬのが早いか遅いか、自然と死ぬか人為的に死ぬかの違いでしかない。だったら、早く死ぬ中で楽しむ方法を探した方が有意義だと思うけどな、私は」


「楽しむ」


「そう、楽しむの」

 目を細め、マリアは笑顔でそう言った。


 生きること、それが生きる理由だ。生きるために生き、死なない為に生きる。動物の本能みたいなものだ。

 楽しむ? こんな世の中で何を楽しめっていうんだ。集落を形成している者ですら、相手の顔色を窺って日々死を恐れて暮らしているというのに。

 一人きりの旅人ともなれば、無法者の集団に襲われてしまえばそれまでだ。

 そんなことをレイが考えていると、それを読んだように、


「今は二人でしょう。今までより、きっと楽しくなるはずよ」

 とマリアは言った。


「マリアは、楽しいのか?」


「お母さんたちが死んでからは、寂しかったから。今は、レイが私の話を聞いてくれるから、楽しい」


「そうか」


 話を聞いてもらうだけで楽しいなんて、楽な奴だな、とレイは思った。

 だが、それが羨ましくもあった。

 楽しいという事自体が、レイにはいまいち分からなかった。食べ物を食べ、女を犯し、ゲラゲラ笑うことが楽しい事だとあいつらは言っていた。

 レイには、それが楽しい事とは全く思えなかった。思えなかったから、抜け出した。全員殺して抜け出した。

 そうなのか?

 楽しくないから抜けた。それはつまり、楽しい事をしたいから抜けたとも言える。


「楽しい、か」


「どうしたの?」


「マリアみたいに、能天気になるのも悪くないのかもしれない、と思っただけだ」


「それ褒めてるの? 貶してるの?」


「さあな」

 そう言ったレイの表情は、昨日よりも少しだけ柔らかかった。



「ご飯、見つかってよかったね」


 日が暮れ、月灯りで照らされた部屋。レイとマリアはそこで、日中手に入れた缶詰を食べていた。レイが睨んだ通り、一軒だけ全く調べられていなかった廃屋があった。もちろん腐ったものもあったが、缶詰や非常食などは、未開封で食べられるものがほとんどだった。


「とりあえず、一週間は持ちそうだな」


「節約しないとね」


 一日缶詰を一人一個ずつ。水はまだ足りている。最悪川の水を煮沸して飲んでもいいが、この辺りが核の影響を受けていないとも限らない。


「レイ、この世界で、殺し合いもなく、食料に困ることもなく、噴水みたいに湧き水が出てくる場所があるって知ってる?」


「あの世にしかそんなところはない」


「そう思うでしょう? でもあるの。お母さんが、何度も話してくれた」


「……話したいのか?」


「少しは私の事、分かってくれたみたいね」


 おしゃべりなのは理解した、とは言わなかった。亡くなった母の事を話すのに、茶化すのはさすがのレイでも気が引けた。


「私が住んでいた集落って、昼間はずっと畑を耕して、それぞれの取り分も決まっていて、寝る時間も決まってるし、仲違いを避けるために禁止されていた言葉もあったの」


 よくあることだ。集落を形成するとなれば、必ずルールが必要となる。ルールを作らなければ、必ず誰かの取り分が多くなったり、誰か一人が迫害を受ける、といったことになるからだ。ルールを作れば人はそれに従い、ルールを破る者がいれば、その者を迫害する。結果善人だけが残る。

 善人とは言っても、善人の面をかぶった悪人がほとんどなのだが。


「遊ぶ時間なんてなくて、働いたら疲れて、ごはんを食べて、週に一度だけ水を浴びて、そんな生活をしていた。当たり前の日常だったけど、退屈だったわ」


「縛られる人生も、嫌なものだな」


 無法者の中で暮らすのと、どちらが幸せかを考えたが、不毛すぎるのでやめた。


「でも、お母さんが毎晩色んな話をしてくれた。その中の一つが、さっき話した平和な世界。昔と変わらない生活を送っている、建物もみんなで協力して立て直して、牧場があって、湧き水が出て、毎日お風呂に入れる場所」


「牧場……」


 動物はいる。いるが、やせ細って乳の出ない牛に意味などなく、肉として食べた結果ほとんどいなくなっている。いたとしたら、人間の近寄れない地区だろう。鳥も豚も、見かけることは少ない。

 そんな状態だから、『人食い』が現れる。


「そこではね、厳しいルールはないんだって。戦争前と同じように、最低限のマナーを持って相手に接して、罪を犯したら反省して、またみんなで仲良く暮らすんだって」


 普通なら、ルールを破れば殺されるか追放される。ルールを乱す者を許せば、結局そこは無法者が蔓延ってしまうからだ。


「夢みたいな場所だな」


 皮肉を込めたつもりはない。本当に、そのままの意味で言った。

 夢みたいな場所は、夢でしかない。そんな場所は、あるはずがない。


「私はレイに助けてもらった。あそこで死んだら、それはそれでよかったけど、でも私は生きている。だから、せっかく助かった命だから、私はそこに行きたいの」

 協力してくれる? と、マリアはまっすぐにレイを見つめた。


 その瞳には濁りなんてなくて、ずっと見ていたら吸い込まれてしまいそうな気さえした。


「非現実的だ。そんな場所があるなんてことは、聞いたことがない」


「ずっと東にある。お母さんはそう言ってた」


「どこの情報か分かっているのか?」


「お母さんは嘘をついたりしない。このお話は、本当のお話だって言ってた」


「俺にはそうは聞こえない」


「私にはそう聞こえた」


「……」


 無い物を探すことほどむなしいことはない。死んだ人間を探すのと同じようなものだ。


「レイに、目的地はあるの?」


「ない。食料がありそうなところを探すだけだ」


「だったら、東の方向に進んでいくだけでいいから。それ以外のわがままは言わないから。そのくらいならいいでしょう?」


 レイはまた黙った。

 東にずっと進んで、結局何もなかった時、マリアは落胆するだろう。母の言葉に裏切られ、悲しみに暮れるだろう。

 そうなるくらいだったら、無い物はないということを、はっきりと理解させるべきではないか。

 ……いや、そうする必要はない。

 マリアは、賢い子だ。この世界で生きることに向いているとは思わないが、マリアはマリアなりに、しっかりと判断が出来る。それは一日接しただけでも十分に分かることだ。

 そのマリアが、こんな夢物語を本当に信じているのだろうか?

 無い物はない。そんなことは、分かりきっているはずだ。

 分かっていても、そこを目指さずにはいられない。そういうことか。


「分かった。東に行く理由はないが、行かない理由もない。探したかったら勝手に探せ。俺は東に向かって進むだけだ」


「うん、分かった。ありがとう、レイ」

 優しい笑みを浮かべるマリア。


 その笑みを見ていられず、レイは目を逸らした。

 この笑みが、ずっと続かないことを悟っているから。

そして何より、こんな子が自分なんかと一緒にいるということに、罪悪感を覚えてしまったから。



 翌日。

 レイはあることに気付いた。むしろなぜ今まで気付かなかったのだという話ではあるのだが。


「マリア、服を探すぞ」


 マリアは一昨日無法者に襲われてから、元々履いていたジーンズと、レイが渡したジャケットを着て過ごしていた。元々マリアが来ていた上着は、無法者に破かれてしまったからだ。


「別に、私は今のままでもいいよ? このジャケット、けっこう気に入っているから」


「そのジャケットを気に入っているのはマリアだけじゃないってことだ」


「まあ、そういうことなら仕方がないか」

 少し不満げにマリアは言った。


 女性らしさの欠片もないジャケットだったが、マリアが着ると似合ってしまうのだから、やはり生まれ持ったものが違うと何でも似合うのだなとレイはしみじみ感じていた。

 ある意味男物を着せていた方が襲われにくいのかもしれないが……。

 父性のようなものが働いているのだろうか。年相応、女の子らしいものを着てほしいと、どこかで思っているのかもしれない。

 ……いや、やはり男物を着せよう。

 マリアと会ってから、明らかに自分が浮かれていることを、レイは自覚した。

 一人ではない安心感を覚えている。本来なら、二人であることの危険性を危惧すべきなのに。きっと他の誰かだったらこんな感覚は抱かない。マリアだから、安心してしまうのだ。

 マリアには、悪意がない。


「どうしたの?」

 呆けているレイを覗き込み、


「服、探しに行かないの?」

 とマリアは言った。


「何でもない、行こう」


 そして二人は荷物を持って、一晩の宿を後にした。

 この辺りは昨日のうちに探し終えていたので、次の町、廃墟へと移動する。舗装されていない道路からは、割れたコンクリートのあちこちから草が生え、雨風にさらされた看板は読める状態ではなくなっている。

 読める状態だったとしても、文字を習っていないレイには何も読めない。


「4キロ先に別の町があるみたいね」


「マリア、文字が読めるのか?」


「お母さんが教えてくれたから、ちょっとだけ」


「そうか……」

 ただのお荷物になるかとも思っていたが、文字が読めるとなれば役立つ場面は出てくる。案外、マリアを連れてきたのは間違いではなかったのかもしれない。

 マリアの言った通り、一時間もしないうちに次の町に到着した。さっきまでいた町を見て分かっていたが、この辺りはあまり戦争の影響がなかったようで、建物の状態が良い。昨日同様、漁られている可能性は高いが、物の状態は良いままで残っているはずだ。


「まずは服屋があるか探そう。なければ昨日と同じようにすべての家を調べていく。タンスに一着くらいは残っているだろう」


「サイズ合うかなあ」


「少し大きくてもいいだろう。今着ているジャケットだってサイズは合ってないしな」


「知らない男の人が着ていた服なんて着たくない」


「男物を着ろとは言ってない。まあ、男物を着ていた方が何かと安全だとは思うがな」


「女性物を着たら、可愛いから?」


「襲われやすいのは間違いない」


「可愛いから?」


「マリアがそう思いたいならそう思えばいい」


「素直じゃないなあ」


 などと他愛無い会話をしながらしばらく歩いていると、服屋は簡単に見つかった。外から見て、マネキンが倒れているのが見えたから服屋だと判断したが、肝心の服は入り口付近には見当たらない。

 マネキンも裸に剥かれてしまっているくらいだ。裸と裸のマネキンが抱き合っているのは、下品な人間のいたずらだろう。ご丁寧に乳輪まで書いている。


「パッと見はなさそうだね」


 マリアの言う通り、店内は服とハンガーの割合が10対0という驚異の比率となっている。つまり服が一切ない。下着すらない。


「こういう時は、意外と見られていないところがあったりするものだ」


「どういうこと?」


「倉庫だ」

 そう言ってレイは奥へと進み、『STAFF ONLY』と書かれたドアを開けた。

 いくつかドアがあり、何個か調べていると、お目当ての部屋を見つけた。

 さすがにすべて残っているということはなかったが、自分の気に入る服を見つけられる程度の在庫がそこにはあった。


「好きなのを選べ。俺も自分のを選ぶ」


「私が着てるジャケット、気に入ってるんじゃなかったの?」


「下着は替えないと臭うからな」


「そっか。そうだよね。私も下着替えないと」


「大した荷物にならないから、多めに持っておけ」


「うん、分かった」


 まだ旅慣れしていないこともあってか、マリアは素直にレイの言うことを聞いた。

 人の触れていない新品在庫ということもあり、状態は非常にいい。

 レイは、鞄の中に入っていた古い下着をすべて取り出し、新しいものと交換した。今自分が履いているものも、一旦部屋を出て廊下で着替えた。

 その間に、マリアは中で着替えを済ませていた。ジャケットが気に入っていたのは本当のようで、今回選んだものも茶色のレザージャケットだった。昨日まではシャツもなく、直接ジャケットを着ていたが、中のTシャツもちゃんと選んでいた。こちらは女の子らしいピンク色のTシャツだった。


「どう? 似合うでしょう?」


「そうだな」


「テキトーな返事」


「服なんて似合っていようがいまいがどうだっていい。いや、似合っていない方が都合がいいかもしれない」


「それは嫌」


「襲われても知らないぞ」


「もう襲われた後だから大丈夫」


 にこやかに言っているが、一度襲われたから二度目は大丈夫とはどういうことだ。一度殺せば二度殺しても同じというようなことか。

 やる側はまだしもやられる側はいつまで経っても慣れるものではないと思うのだが。


「何でもいい。服は見つかったから、また食料探しだ」


「うん、分かった」


 そうして二人は、早くも日常となった二人での探索をするのだった。

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