第10話 ドムニとサリーと子ネズミ達


「ミモザ、ミモザいるー?」


穏やかな昼下がり。

自宅の庭で洗濯物を干しているミモザの横で、近くに生えていた猫じゃらしを使って遊んでいたチャチャとコルクだったが、彼らの耳に突如として例の男の声が届いた。


見ると家の門の向こうに立っていたクリフがこちらに向かって笑顔で声をかけている。


「クリフ!どうしたの?急に」


クリフの姿を見た瞬間、そう言いながらつけていた自分のエプロンを手際よく外し、コルクの胸元へと押しつけたミモザは、急いで彼の元へと駆け寄って行った。


その姿は、さながら『恋する乙女そのもの』といった様子だ。


そんなミモザの姿を見て、今まで猫じゃらしで楽しく遊んでいたはずのチャチャの機嫌が一気に悪くなっていくのが分かった。


…娘の婿の事が気に入らない姑。


こちらはこちらで、さながらそんな様子であった。


「…悪いけど、ちょっとそこ開けてくれる?両手が塞がっちゃっててさ。」


そう言って自分の顎で門の扉の事を指し示すクリフ。クリフのその言葉に従って、ミモザは急いで門の扉を開けた。


門の扉が開かれた瞬間、クリフは自分が手にしていた大きな麻袋を引きずりながら、こちらへとゆっくりと向かって来た。


クリフがこちらへと近づいてくると同時に、チャチャはまるで彼との間合いを測るかのように、普段はこぼれんばかりに大きいはずのその瞳を、やたら露骨に細めながら、近くのしげみの中へと身を隠した。


「こら、チャチャ!あなたまたクリフにそんな態度をとって!クリフはあなたの為にいつも来てくれているのよ!」


そんなチャチャの態度を見兼ねたミモザが、腰に手を当てながら今チャチャが入って行ったばかりのしげみに向かって声を荒げた。


一方、クリフの方はそんなチャチャの様子になど全く気にもとめていないらしく、軽く笑顔を浮かべながら相変わらず手にした麻袋を引きずっていた。


「いいんだよ、ミモザ。僕もチャチャもお互い適度な距離感を保っているくらいの方がちょうどいいからね。」


そう言って麻袋を引きずる腕を緩める事なくこちらへと向かってくるクリフ。


その様子をコルクとポトフは、ただただ黙って見守っていた。


「だけど…こんなに沢山。いつも悪いわ。」


「気にしないでいいよ。猫アレルギーの僕には、こんな事くらいしかチャチャにしてやれる事がないんだから。」


そう言ってクリフは力一杯その重たい麻袋を抱えあげると、近くにあったテーブルの上へと勢いよくおろした。


「今回も結構な上物じょうものが手に入ってね。これならチャチャもきっと気に入ってくれるんじゃないかなって。」


クリフは笑顔でそう述べると、そのまま自慢気に麻袋の口を開いた。


麻袋を開いた瞬間、こちらに顔を覗けたのは無数に詰められた茶色の小さな粒の集まりだった。


それを見た瞬間、その麻袋の中に入っていたものが猫用のフードだという事が、その場にいる全員に伝わった。


「猫用フードは結構重たいからね。こういう力仕事は、ミモザみたいにかよわい女の子にはとてもさせられないよ。こんな事は男の僕に任せて、ミモザは出来るだけチャチャの側にいてあげてよ。それにこのフードに変えてからの方がチャチャのエサの食いつきもいいんだろ?チャチャがエサを食べなくなった事で、心配してしょんぼりしていたミモザの姿なんて、もう見たくないからね。」


そう言ってミモザに向かってはにかむクリフ。


その姿は本当にどこにでもいるような、爽やかな青年の姿でしかなかった。


もちろんクリフが準備したエサのおかげでチャチャの食いつきが良くなったというわけではない。


チャチャの餌に対する食いつきが徐々に悪くなってきている事に気がついたミモザが、ある日クリフにその事についての相談を持ちかけた。


するとクリフが、仕事先でたまたま手に入れた餌を、試しにこの家に持ち込んできたのだがちょうどその同時期に、チャチャはチビと出会い、そして毎日こっそりとエサを運び出すようになっていた。


その偶然も重なってか、ミモザはエサの種類を変えたからチャチャがよくエサを食べるようになったと勘違いしており、またそれに気を良くしたクリフが定期的に取引先で購入した猫用フードをミモザの家に持ち込むようになっていたのだ。


無論チビがいなくなってからも勘のいいチャチャはミモザにバレないように自分の口の中に餌を含んでは外に捨てに行っていたし、今となってはグランが自分の餌用にと毎日コルクの片手一杯分ほどの餌を持ち帰り、残りは情報提供を求める際の謝礼金として使えるように、コルクかポトフが持ち回りで港のグランの小屋にまで、餌の残りを定期的に届けに行っていた。


ふとコルクが目を向けると、クリフは首から下げていたタオルで自分の額の汗を拭いはじめていた。


その瞬間にチラリと見えたクリフの右腕の外側にはうっすらと横方向に刻まれた細長い傷痕が残されていた。


その傷を見つけたコルクは、ゆっくりとクリフの元へと歩みよる。


「…お仕事、結構危険な作業が多いんですね。腕が傷だらけになってる。」


そう言ってクリフが汗を拭う際に掲げた腕に残されていた薄く古い傷痕を、じっと眺めはじめるコルク。


「そうなのよ!クリフったら数ヶ月前にも突然腕にこ〜んな長い傷を作ってきたりして!すぐに血が止まったから良かったけれど、あのまま放っておいたら傷口からバイ菌が入って大変な事になる所だったんだからね!…あんまり無茶なこと、しないでよ。」


そう言ってミモザはコルクに向かって自分の指を使いながらクリフが過去に作ってきたという傷の長さを指し示した。


…グランの話が本当であるとすれば無論その傷はきっと、あの港の満月の集会の際に猫につけられた傷痕だろう。


「僕の仕事は貿易業だからね。船から下ろした無数の重たい荷物を、ひたすら運ばなきゃいけなかったり、仕事によっては急いで荷をおろさなきゃいけなかったりするからね。その際にいつの間にか自分の腕や体に傷がついてしまってるなんて、ざらにある事だよ。」


自分の腕についている傷を無造作になぞりながらそう答えるクリフ。


「最近特に忙しいわよね。そのまま体、壊したりしないでよ。」


そんなやり取りをする二人の事を、コルクは本来とは全く違う目線で眺めていたのだった。



◇◇◇


一方、グランは薄暗い空間の中を、ただひたすらに駆け抜けていた。


ここは港で連なっている倉庫の天井裏。

一筋の光どころか猫すらも入れないこの狭い空間の中を、グランは必死に走り続けていた。


自分の話に耳を傾けてくれた者には3粒。有益な情報を与えてくれた者には15粒。


コルクやポトフが自分の小屋に定期的に置いてくれるエサを毎日ハンカチに詰めては、グランはこの港中のネズミ達に話しを聞いてまわっていた。


…が、どのネズミも首を横に振るばかりで、猫拐い事件につながるような有益な情報は全く得られていないというのが正直中ところではあった。


「…あと、まだ探していないのは…」


そんな事を考えているうちに、グランはいつの間にか倉庫の外へと出てしまっていた。


その瞬間、グランは思わずその場に踏み留まる。


そこには決して境界となるような線や、何か目印となるようなものが置かれているわけではなかったが、グランの足はまるで何かに支配されたかのようにピタリと動かなくなってしまっていた。


この街や港から猫がいなくなったとはいえ、グランのような役職がつかない一般のネズミには、他にも踏み入る事が出来ない場所がある。


「…俺、アイツの事苦手なんだよな〜」


そう呟いたグランは、港から吹く風によってそよいでしまった自分のヒゲを前足で軽く整えると、その港の奥へと停泊する巨大な貨客船の事をじっと眺めていた。


その貨客船の煙突から絶え間なく生まれ続ける灰色の煙の渦が、晴れ渡った空への中と上手く溶け込む。


「…やっぱ、行かなきゃダメだよな…」


そう言ってグランは溜息を一つ吐くと、意を決したかのようにその瞳を造船所の方へと移したのだった。



————ビストラーダ領。


この港町で一番景色が美しく、そして猫も立ち入る事ができない港の一番奥には、ネズミ達の長を務めるビストラーダというボスと、一部の選ばれしネズミ達だけが住まう地区がある。


それは過去にこの土地でネズミと猫達が争い、そして小さいながらに当時のボス猫に深い手傷を負わせた名誉の証として、彼にこの領土が与えられた事が由縁となっていた。


「…最近あの中がどうなってるのかなんて、俺の耳には全然情報が入ってこないしな〜…仕方がない。ここはひとまず久しぶりにアイツの顔でも拝みにいくか。」


そう言ってグランはくるりと踵を返すと、再び今出てきたばかりの倉庫の中へと駆け上がって行ったのだった。



◇◇◇



「…お前…いい加減にしろよ…」


再び天井裏へと戻ったグランは、先程とは違う分岐点を経由して、小さな通気口の中へと入っていった。


通気口の中へと入った瞬間、グランはすっかりと身動きがとれなくなってしまっていた。


…というのもこの通気口の奥は、グランの旧友でもあるドムニというネズミが、自分の家族と暮らす為に巣穴にしていたのだったが…


グランはいつの間にか先月ドムニとサリーの元に生まれた12匹の小さな子ネズミ達に、すっかりと取り囲まれていたのだ。


「…お前、こないだ8匹の子供達を巣立たせたばかりじゃなかったのか!?こんなにポコポコ子供を増やしてたら、そのうち街中がお前の子孫でいっぱいになっちまうぞ!」


突然群がってきたドムニの子供達に、ついには壁の隅にまで追い詰められてしまったグランは、そう言って声を荒げながらドムニに苦情を叫んだ。


「…夢のような話じゃねぇか。自分と血の繋がりのある者達が繁栄していくだなんて。何代も何代も経由して、例えこの身が滅んだ後も自分の遺伝子はこの地上に生き続けるんだ。それって何よりも名誉な事だろう?我々は子孫を残す為に日々頑張ってそして必死に生き続けてるんだ。それに…家庭を持つってのもいいもんだぞ。お前もそろそろ所帯を持ってみてはどうだ?」


そんなグランをよそに、当のドムニはグランの横で同じように壁にもたれかかりながら余裕そうな表情でそう語った。


「…冗談じゃねーよ、俺は群れるのが大嫌いなんだよ。」


そう言ってグランは自分に群がっていた子ネズミ達の事を軽く前足であしらうと、背負っていたハンカチを地面へとおろし、そしてその中から自分の両手一杯分の猫用フードを取り出した。


それを見た瞬間、グランの事を取り囲んでいたドムニの子供達は耳をピンっと立てながら、揃って瞳を一斉に輝かせ、そしてグランのその手をじぃっと見つめはじめた。


「…ほーらいい子だな〜。ガキ共、俺からの心ばかりの出産祝いだ。たーんと食え!」


そう言ってまるで何かの祭りでも始まるかのような威勢のいい声を発したグランは、その場で大きく振りかぶると、手にした猫用フードを遠くに向かって力一杯ばら撒きはじめた。


グランの撒いたフードが乾いた音を立てながら、床の上へと散らばる。


それを見た子供達は、グランの事などすっかりと置き去りにして、まるで蜘蛛の子でも散らすかのように元気よく、そして一斉に餌の元へと駆け出していった。


「…で?今日は一体何の用事なんだ?お前から俺に会いにくるなんて珍しいじゃねぇか。」


グランの投げた餌に群がる子供達の様子を幸せそうに眺めながら、ドムニはグランに向かってそう尋ねた。


「…別に。ただ最近のお頭の様子でもちょいと聞いてみようかなと思ってな。」


「…ふ〜ん。また面倒くさい案件でも持って来たんだろ?」


冗談混じりにしらばっくれるグランのそんな言葉にも決して動じる事なく、ドムニは真っ直ぐに核心をついてきた。


いつもこうだ。ドムニはいつもこんな風にグランの本心をあっさりと見透かしてしまう。だからグランは昔からドムニには何も隠し事が出来ずにいた。


それは旧友であり、長年培ってきた彼らの関係性であるこそ成せる技なのだが、その分グランは今回の案件をドムニに話す事に正直戸惑いを覚えていた。


「…相変わらず勘がいいな、お前。実はな、今回は猫がらみの案件でな…」


そう言ってグランは今までの経緯いきさつをドムニに向かって語りはじめたのであった。



        ◇◇◇




「無理だろ〜…それは…」


グランの話を聞き終えた瞬間、ドムニは渋い表情のまま思わずそう声を漏らした。


「あのチャチャっていう猫は確か、当時のモスガンの二番手、レスターの女だったろ?モスガンと俺達ネズミがやりあった時、俺は前線にいたからな。あの女の事は、よく覚えてるよ。」


グランがチャチャと繋がりがあると分かった瞬間から、普段冷静であるはずのドムニの表情がみるみるうちに曇りはじめた。


…あの戦いから数年経った今でも覚えられてるなんて、どんだけ大暴れしたんだよ、アイツ…


そんなドムニの反応を見たグランから、思わず乾いた笑いがその鼻先へと小さく漏れた。


「…なんとかそれ、忘れてくれてないかな?」


「絶対無理だろ〜あのチャチャって猫は、女のクセにめちゃくちゃ動きが俊敏でな。開始早々からビストラーダが集めてきた手下のヤツらを片っ端からしとめてたからな。むしろ忘れられてるというよりは、の方が正解なんじゃないか?ただでさえレスターの女ってだけでも相当目立つのに、何よりあの体の模様は珍しすぎるだろ。」


神妙な表情のままそう続けるドムニの言葉に、グランの脳裏には、あの見事な縞模様を持つチャチャの姿がよぎった。


…かなり歳をとってきた今でさえあんなに目立つんだ。数年前のあの戦いの時の年齢なら、尚更あの模様は目立っていただろうな。


そう思ったグランは、思わず溜息を漏らしながら肩を落とした。


「だよな〜…でもまぁこっちには切り札もあるし、なんとかなるだろ。」


そう言ってグランは、自分が背負っているハンカチの裾をぐっと握りしめたのだった。


「ところで、最近のビストラーダはどうなんだ?」


「どうって?」


グランのその言葉にキョトンとした表情で尋ねるドムニ。そんなドムニの様子になど構う事なくグランはそのまま言葉を続けた。


「やけに大人しくなってるような気がするんだがな。」


グランのその言葉に、ドムニの表情が再び暗くなる。


「…逆だな。今は猫がいなくなったのをいい事に、人間の街にまで自分達の領土を広げようと思っているらしい。」


「…馬鹿じゃねぇのか!?そんな事をしたら猫どころか…」


「…人間達まで敵にまわして、ネズミの大量駆除が始まるだろうな。」


ドムニが静かにそう語ったその言葉にグランは声を荒げた。


グランのその声に、彼が投げた餌に群がっていたはずの子ネズミ達の動きが一斉に止まった。


「…冗談じゃねーぜ!一部のネズミ達の勝手な暴走でこっちにまでとばっちりをくらうなんてまっぴらごめんだ!これは俺達としても、なんとか猫達を救出して、元の街に戻ってもらわないとな!」


そう言って、いても経ってもいられなくなってしまったグランは、急いで入り口へと向かって走り出した。


「…頼んだぜ、グラン。俺は…」


そんなグランの背中に向かって、俯いたドムニの声が小さく届く。


「分かっているよ、ドムニ。あんな小さな子供達がいるんだ。今はサリーと一緒にあの子達の側についていてやってくれ。お前は昔、俺達ネズミの為に命をかけて戦ってくれたんだ。今度は俺がそれを返す番だよ。」


「ありがとな、グラン。ビストラーダは造船所の最上階にいる。取り巻きの奴らも、みんなそこにいるんじゃないかな。」


そう静かに語るドムニの瞳はどこか憂いに満ちていた。


「分かった。達者でな、ドムニ。」


「…お前こそな、グラン。」


ビストラーダは歴代のネズミ達のボスの中でも一番残虐な者だと聞く。その残虐さは他の生き物や猫にだけではなく、自分に逆らう全てのネズミ達にも容赦なく矛先が向けられていた。だからこそ歴代のボスよりも長くネズミ界の頂点に君臨し、そしてこの港の一部をネズミ達の楽園へと変える事ができたのだ。


ネズミのような力の弱い小さな生き物達にとって、天敵がいない世界というのは、何よりもの種の繁栄へとつながる。


ネズミ達はみんなそれを理解していたが為に、今ではビストラーダに意見する者などすっかりいなくなってしまっていた。


…もしこの交渉が失敗すれば…


そんな一抹の不安がよぎったグランは、思わず自分の歯を強く噛みしめた。


そんなグランの様子を知ってか知らずか、餌を食べ終えた数匹の子ネズミ達が再びグランの元へと集まって来た。


「おじさん、どこいくのー?」


「おっきなおふね、見にいくのー?」


上目遣いにそう尋ねる子ネズミ達の瞳は、無垢でキラキラと輝いている。


「…船?」


「あぁ、最近ビストラーダ領の港に、でっかい船が停泊してんだよ。あの造船所で作られたものではなさそうだし、別の国の奴らが観光にでも来てるのかもな。」


ドムニの言葉に、グランも先程見た貨客船の事を思い浮かべていた。


「…あぁ、そういえば俺もさっきその船を見たな。確かに立派な船だった。それっていつ頃からあるんだ?今まで全く気がつかなかったんだが…」


「もう数ヶ月にはなるだろうな。港の入り口からは入り組んでて、ちょうど見えにくい位置にとまっているからな。はじめは故障して修理にでも来ているのかと思ったんだが、それにしては船に出入りしている人数が少なすぎるし、ごくたまにだが沖にも出ているみたいだしな。せっかくビストラーダ領に入るんならお前さんももう一度じっくりと見てみるといい。俺もたまに散歩がてらチビ達を連れてあの船を見に行くんだが、ここら辺では珍しいくらいに立派な船だよ。」


「…ふぅ〜ん、立派な船ねぇ〜」


ドムニとそのドムニの子供達の言葉とは裏腹に、その時のグランはその船の事になど、全く興味を持っていなかったのだった。

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