第6話 たからもの

告白し合って、晴れて?公認の仲になった私たち。

何故かプリンセスさんに知られていた。


「ねぇジェーン、聞いたんだけどイワビーに告白したんだって?」

「プ、プリンセスさん!?どこでそれを…?」

「ちょっとマーゲイにね、」


マーゲイさん…。どこかで見てたのかなぁ。そう考えるとちょっと怖い。


「はい…告白…しました。」

「お熱いわね、イワビーも受けてくれたんでしょ?」

「はい…イワビーさんも好きだって言ってくれました」

「じゃあもうカップル成立ね!」

「そ、そんなんじゃないですよぉ…」

「まぁまぁ、私たちはこれからもあなたたちのこと応援してるから頑張りなさい!」

「ありがとうございます…」

「それはそうとイワビーに何かプレゼントでもしたら?」


プレゼント…。確かに…。お近づきの印っていうか何かイワビーさんにプレゼントしたい。


「そうですね…ありがとうございます、プリンセスさん」


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「なぁイワビー、ちょっといいか?」

「おわっ、どうしたコウテイ」

「ジェーンに告白したんだって?」

「ふぇ!?…おま…おまえそれどこから…?」

「マーゲイから聞いたよ」


マーゲイの野郎…どこで見てやがったんだ。


「ジェーンからも告白されてOKしたらしいじゃないか」

「まぁな」

「良かったじゃないか。これでカップル成立だな」

「そんなんじゃねぇよ」

「何はともあれ公認の仲だ、応援してるよ」

「おう、ありがとな」

「ジェーンに何かプレゼントしたらどうだ?」

「プレゼント?」

「あぁ、仲良くなった記念というか…プレゼントをジェーンにあげたらジェーンも喜ぶぞ」


プレゼント…か。確かにいいかもな。俺もジェーンに何かあげたいな、って思ってたし。


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何をプレゼントしよう…。イワビーさんって何が好きなんだろう…。

私の好きな物でも喜んでくれるかな…。


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何がいいかな…。ジェーンって何が好きだったっけ…。

そうだ…あれにしよう。
















〜次のレッスン日〜


「はい!今日はここまでにしましょう!次のライブに向けていい感じで仕上がってきたわね!明日も頑張りましょう!!」

「そうだな、みんなお疲れ様」

「お腹空いた〜じゃぱりまんどこ〜」


今日もレッスンが終わった。疲れたけど大分踊りも板についてきた。

ジェーンにプレゼント渡さなきゃ…。


「な、なぁジェーン!ちょっといいか?」

「はい、なんでしょう…」

「ちょっと…渡したい物が…あってだな…」

「あ、私もイワビーさんに渡したい物が…」

「奇遇だな、喜んでもらえるかどうか分かんないけど…これ」


俺がプレゼントに選んだのは小石。

ジェーンが石を集めてるって聞いてたから、綺麗な石を探して見つけた。

ジェーンは喜んでくれただろうか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


イワビーさんから綺麗な石を貰った。

嬉しい……。私からも渡さなきゃ。喜んでもらえるかな…。


「私からも…これ…どうぞ」

「お、綺麗な石だな」


私もプレゼントに選んだのは小石。

イワビーさんの好みかどうかは分からない。

でも綺麗な石を一生懸命探して見つけた。

イワビーさん喜んでくれたかな…。

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