第3話 れっすん
あれから私たちは歌のレッスン、踊りのレッスンを繰り返し、ライブ?を成功させるために頑張っていました。
「はいはい、フルルまた遅れてるわよ!」
「ごめんなさーい」
「コウテイもちょっと動きが固いわよ!」
「す、すまない…」
プリンセスさんは厳しく私たちを教えてくれました。そのおかげで私たちもだんだん踊りも歌も上手くなってきました。
「プリンセス、少し休憩しよう。みんな疲れてるだろうし」
「そうね、ちょっと休憩にしましょうか」
「じゃぱりまん食べてくるね〜」
一旦休憩。ふぅ…楽しいですけど疲れますね。
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あれから歌とダンスのレッスンが始まった。プリンセスは厳しすぎるくらいに俺たちに教えてくれた。まぁそのおかげで形にはなってきたから何よりだ。
「ちょっと休憩にしましょうか」
プリンセスの一声で休憩になった。
ジェーン、疲れてそうだな。
「ジェーン、大丈夫か?」
「あ、イワビーさん!ちょっと疲れましたけど大丈夫ですよ」ニコッ
「なら良いんだけどよぉ…あんま無理すんなよ?」
「はい、イワビーさんも無理しないでくださいね?」
「分かってるよ。でさ、踊りの方はどうなんだよ、覚えてきたか?」
「はい、大分覚えてきましたよ、でもプリンセスさんみたいに可愛く踊れないしまだまだです…」
「いやいや、俺に比べちゃジェーンなんてめちゃくちゃ可愛いじゃん、もっと誇り持てって」
何サラッと可愛いとか言ってんだよ。べ、別にジェーンのことが好き、とかじゃねぇ…ジェーンが可愛いから…事実を言ったまでだ…他意はない……多分。
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「ジェーンなんてめちゃくちゃ可愛いじゃん」
イワビーさんからそんなこと言われるなんて思ってもなかった。
「え!?あ、あの…その…ありがとうございます…///イワビーさんもかっこよくて憧れちゃいます///」
憧れって言っちゃった。一緒にレッスンするうちに私はイワビーさんのことがちょっとずつ『好き』になっていた。けど、その『好き』の気持ちは何なのかよく分からない。
「お、おう…ありがとな」
「イ、イワビーさんは私には無いかっこよさがあるというか…!!だから私、イワビーさんのこと好きです!」
あ…『好き』っていう気持ちが何なのか分かってないのに言っちゃった…。
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「イワビーさんのこと好きです!」
ジェーンの口からそんな言葉を聞くなんて思わなかった。
「え!?…え?いま何て…?」
「だ、だから…私は……イワビーさんの事が大好きです!」
聞き間違いじゃなかった。ジェーンは俺の事が好きらしい。俺だってジェーンのことは好きだ、でもその『好き』が何なのかはまだ分かんねぇ。
「お、俺も…ジェーンのことが好きだ…」
「え…?今なんて…?」
「だーかーらー!!俺も!ジェーンのことが大好きなんだよ!!」
好きって気持ちが何なのか分かんねえのに言っちまった…。
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